琴音の煉瓦刻印発見録♪『川口市・旧田中邸ほか』 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]
『草加市に引っ越してきたばかりの頃は、隣町の川口市って正直・・・えっちな風俗がいっぱいある市だと思ってたっす^^;』
私の見識はそう遠くも無かったらしい。
お兄ちゃん情報によれば・・・(なぜお兄ちゃんがそこに詳しいのかいささか疑問だけれども・・・)
かつては西川口駅近隣は、えっちな風俗も多かったらしいけれど、
近年、取締りが強化されて、今では悲しいくらいに健全になりつつあるとのこと(風俗店舗を取り締まるより、それらが入るビルごと規制対象にしたんだっけかな?
じゃないと店舗を入れ替えるだけで取り締まりとのいたちごっこだからねえ)
---そんな隣の川口市。
実は『日本の煉瓦史でも屈指の煉瓦工場を抱える街』でもあったのです^^
明治~大正期、この川口市にかつて存在した煉瓦工場たちに造られた煉瓦ちゃんが、関東のインフラ事業に使われたりもしたそうっす^^
鋳物工場(キューポラ)でも脚光を浴びたのも今は昔。
風俗ですらもう昔の話。
そのもっと昔の川口市に今回は迫って見ることにしました(いや、近いし楽だからっすw)
やってきたのは『川口元郷(かわぐちもとごう)』と言う、川口駅からも中心街からも離れた場所っす^^
(ここは埼玉高速鉄道線・川口元郷駅です)
丁度、川口市の中心と私の住んでる草加市との中間地点かな?
ぶっちゃけるとフツーの住宅街っす。
この元郷が結構重要だったりなんすよね~^^
さて、今回の目的は『2つ』っす。
この元郷にある『煉瓦建築』の見学と~
かつてここらへんに存在した『煉瓦工場跡』の痕跡探しっす^^
まずは、煉瓦建築の見学へと向いましたっす☆
駅から国道122をちょっとばかし遡上すれば焼き肉屋さんの牛さんの看板が見えてきます^^
その裏手がもう目的地っす。
もう煉瓦の壁が見えるっすよねw
何でも前情報だと旧・邸宅の煉瓦物件とのこと。
壁をじっくり見て納得。
覆輪目地の立派な煉瓦壁。こりゃ~官公庁とか国が建てた煉瓦建築以外じゃ、金持ちしか建てられない壁っすねw
壁を辿ってぐるりと一周してしまった。
結局、表側に戻ってきちゃったんだけれど~
煉瓦が崩れた部位を発見する。
・・・ゴクリ。
あの崩れた部分を見れれば煉瓦刻印の発見の可能性も・・・と思ったけれども、よじ登ったら通報されそうなのでやめておくw
やってきたのは『旧・田中邸(旧田中家住宅)』
煉瓦に興味を持ち始めた頃から知ってる場所だったけれども、
2年の月日を待って、いよいよやってきてしまいました^^;
ぶっちゃけると草加市から一番近い明治期の煉瓦建築だったけどー
近くて遠いのよココは^^;
電車だと大回りしないと辿り着けないの(電車だと40分くらい)
バスがココまで出てるけどバスとか苦手なのじゃw(多分、20分くらい)
色々と難癖つけて敬遠してたけれども、灯台下暗しは損だと思ってやってきたんす^^
今回、ここの目的は当然『煉瓦刻印目当て』
さっそく覗いてみたよ^^
入場料大人で200円。
まあお金は問題じゃなかったです。
ここにやってきたのは祝日だったので、もしかしたら休館日だったらどうしようと思ってたけれど、フッツーにやってましたねw
ではでは、せっかくですし~入り口にある券売機でチケットを購入して中へと侵入開始です☆
『見学順路はコチラ』って矢印通りに進むといきなりイマドキなキッチン^^;
外観と内観違い過ぎじゃね?マジでさ^^;
・・・とは思ったのだが
土間部分の内壁は綻びた煉瓦ちゃんだった(*´д`*)
本来ならこのまま内部を順々に行くのだけれど・・・
もう煉瓦刻印探したくてウズウズしてたので外に出てしまいましたw(*´д`*)
見上げれば軒先煉瓦が、かろうじて覗かせているっす!
では早速いってみましょうず(*´д`*)
えっと・・・暗くてよくワカラン^^;
とりあえず写真をとりまくって、後でフォトショで明暗補正して探して見ることにした。
でも・・・焼過煉瓦なのか化粧煉瓦なのか、見た感じは刻印らしきものが無い感じがするっす(後で調べたけれど何も映ってなかった^^;)
まあでもこのまま帰るのはもったいないので見学をすることにした私^^
ブーツを脱いでお邪魔しました^^
システムキッチン・・・じゃないけどイマドキのお台所から中へ行くと
和室の部屋へと続く順路と、洋館へと続くルートが。
とりあえず『和』の方へ行った^^
写真撮ったつもりになってたけど映ってないw
でも座敷が3部屋突き抜けるとても立派なとこでしたっす!
稲取のわたしっちも2部屋突き抜けてて地元の人たちとの宴会場と化すことがあるくらい広いけれど、ココはスゲー・・・
ならば次へと参りましょうず^^
洋館の階下横(階段前)には素敵な小部屋(*´д`*)
訪れたお客様の待機所か何かかな?
じゃあ~何かまつぼっくりみたいな意匠のある階段を登っていきやしょうず^^
なんせ3階建てだから結構見ごたえありそう~。
階段を登って二階へ来ると、土間の建物(さっきのイマドキな台所があった建物)の煉瓦外壁が目の前に見えた!
窓開けて観察したいなあ~と思ったけどやめておいたっす^^;
階段横には右手に大きな部屋、左手に小さな部屋が。
昔から小さい方を選べってばっちゃが言ってたので、まずは小部屋へ。
そこはこの旧田中邸の歴史を紹介する展示ブースになってましたよ^^
なるほど~。やっぱし化粧煉瓦だったのか^^
ならば可也、刻印発見は厳しそう・・・。
(化粧煉瓦にも刻印あることもありますが、化粧って名称がつくくらいです。なるべく綺麗に見せたいので刻印は極端に少ないっす)
中でも一際、私が目を引いたのがこのパネルの文面。
どうやらここに使われている綺麗な煉瓦ちゃん達は、
『田中邸近くに煉瓦の工場を建てて丁寧に焼いたもの』のよう^^
じゃあ・・・刻印の有無は益々薄れるかも^^;
単一の煉瓦建築物の為だけに煉瓦工場を造った場合、刻印を打たれることは凄く少なくなってくるのです(例外もあります)
煉瓦工場ってのは二通りあって、
商売の為に煉瓦を焼く工場と、そうでないものがあるんす。
商売の為の煉瓦工場は文字通り『煉瓦を造って販売する』ことに意味があります。
売って売って売り巻くって儲けるわけっす。
煉瓦職人さんは当時は歩合制がほとんど。ここまでオレが作ったぜ!と言う証明が煉瓦の刻印だったりします。
だから20~30個に1個とか刻印があるわけなんですよ(社章を模した刻印に漢数字の刻印が付いてるヤツありますよね。
あれが所謂、職人印ってやつで~、職人さんの仕事の成果の証でもある)
---片や
では『商業ではない煉瓦工場』の場合は、
勿論歩合制もありますが、恐らく短期雇用。
その建物を造る為だけに造られた煉瓦工場というのは、達成されると用が無いので取り壊すことがほとんど。
とても短い期間にしか存在しない工場なんです。
勿論早く焼けたりすれば工期も短縮する訳だけど
『こんだけ今日は煉瓦焼いてやりましたよ親分(おやびん)!』と、職人さんが頑張ろうが必要な煉瓦の上限数はある程度決まってるから商売煉瓦より出来高を競う必要も無いんす。
おのずと職人印を押す必要性も減るわけです。
また自社ブランドを証明する必要も無い訳だから社章的刻印も要らないしね(そもそも商売じゃないしブランドもブランドロゴも無いでしょうし☆)
つまりこの旧田中家住宅には煉瓦の刻印の存在自体が怪しいと言う事です^^;
もしかしたらば・・・煉瓦足りなくってよそから購入した煉瓦も使ってるかもしれないから可能性はゼロじゃないけれど、
多分それは無いかなw
本来なら刻印マニアの私的にここで一気に興味を無くして帰るかもだが、
これはこれで俄然興味が沸くのです^^
その理由は後にして残りの見学へと向いましたっす☆
ここは客間かな?
もうフカフカしてそうなチェアーに腰をおろしたかったけどおー
触っちゃダメ!って書いてあったから指を咥える・・・
当時の調度品も凄い!
部屋の中にはパルテノンですよ!(適当)
田中さんってどんだけ金持ちやったんやw
(味噌醸造業・材木商として財を成した方です^^)
さて、一通り見て周ったので靴を履きに土間口へ。
食器棚見て分かったんだけど、今現在もイベントなどに使われているようですね(その為のイマドキキッチンだった模様)
庭園も茶室もあるけど割愛w
でも紅葉越しに煉瓦を愛でることができる場所がこんなに近かったのかと今まで来なかったことを後悔した。
200円はお徳ですね^^
(休憩所もあるしジュースも売ってます)
なんせ一時間居たけど私独り占めでしたしw
受付も人が居ないし、むしろセキュリティーを心配してしまう場所でしたよおう^^;
立派な調度品もあるし、怪しい隣国の人たちに目を付けられないか心配ですw
さて、申しわけ程度に刻印をば^^
ここの門扉の支えに中古の耐火煉瓦刻印がありましたw
さて、次の目標を成し遂げようかと思います^^
まずはコチラをご覧下さい↓
これは1920年代のこの川口市と言うか元郷村の地図なんすがーーー
この近辺には矢印で示したように煉瓦工場が集まっていました。
この煉瓦工場群の中に、もしかしたらば東北本線・上野~川口間の煉瓦を焼いた工場があったのでは?と、
痕跡探しにも来たのです^^
今では山手線の一部とも化してますが、上野~川口間は東北本線。
1880年代後半に東北本線が造られた際、陸橋やらなにやらに使用された煉瓦は、この川口元郷の工場で焼かれたって聞いていたので来ちゃったの(*´д`*)
しかも先ほどの田中邸の煉瓦もこのご近所で焼かれた煉瓦みたいじゃん?
この地図にある三箇所のどれかが東北本線のかもだし、田中邸御用達の煉瓦工場かもって思うと余計ワクワクさせられたわけですw
気分も揚揚に腹ごしらえしつつも(お酒です)
探索に行って来たよー(*´д`*)
---まずは煉瓦工場①へ
多分このマンションが建つ辺りが昔は煉瓦工場だったのかと。
でも、痕跡なんてどこにも無かったにゃー^^;
鋳工場も残るこの地域。
田中さんと冠する建物が結構多い区域だったっすが、ここが旧田中邸の煉瓦を焼いたらしい痕跡はよくわからなかったっす。
ならばと!煉瓦工場跡②と③であろう場所へと行ったよ(*´д`*)
この地名読めます?
ここは十二月田(しわすだ)交差点。
この十二月田の辺りに残りの煉瓦工場跡②③が存在するわけなんだけど・・・
ぶっちゃけ煉瓦の破片すらありませんでしたw
でもまあいいのです。
煉瓦刻印探しや工場跡地探しはいつもこんなものだしね^^
明治大正の痕跡が簡単に見つかったら、宝探しでもなんでもないもの(*´д`*)
楽しみはまた今度と言うことで、たまたま草加市行きのバスが来たから飛び乗りましたw
バスだとこんなに近いのね^^;
10分足らずで草加駅西口に到着。
もう、煉瓦探索アフターで御馴染みの坊24時間営業の居酒屋チェーン店で自分を労いやす(*´д`*)
かにみそウマー(*´д`*)
煉瓦の出所も何もかも不確定なまま終っちゃったけれど、
趣味と散歩とお酒のコラボはいつも楽しいっすマジで^^
そんな私の煉瓦刻印日記、今年はこれで締めくくりたいと思います(*´д`*)
本来ならもっと肉付け演出してメインブログの記事に昇格させたかった記事だけれどもしょうがない!
メインブログ記事に全部アップする時間的余裕無いしね(サブに書く余裕はあるじゃんとか言わないでw 登場人物の絡みとか話の流れとかイベントとかにこぎつけられない話は、
琴音という女の子の単独行動で描くとサラサラとすんなり時間掛けずに記事書けるのよ^^)
来年も琴音と言う女の子視点でのメイン記事の補完的記事が多いかとも思います。
でもたまには競馬とかソネブロ裏話とかディープな話とか、読んでる人を敵に回してしまいそうなキワドイ話題もやってみたいよねw
ではではもう年の瀬も年の瀬です。
仕事が残ってる方は頑張ってね^^
そうじゃない人は大掃除でもしてねw
じゃあ~また来年お会いいたしましょう☆
記事納め、お疲れ様でした^^;
長い記事だけど全部読んだよ、でもね年かな?最初に書いてあった事
忘れちゃった^^;ゴメンね
by kinkin (2015-12-27 18:51)
おはようございます。
お忙しい様ですね・・・今日も大作読み応え有りました。
新年会楽しみですね。
by YUTAじい (2015-12-28 06:32)
年末は書き入れ時ですよね?
頑張ってくださいませ。
そして、適当なタイミングで実家に帰りましょう。
by まめ (2015-12-28 12:37)
おはようございます。
新年あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
by YUTAじい (2016-01-02 06:47)
おはようございます。
昨夜は楽しい一時ありがとうございました。
またご一緒しましょう。
by YUTAじい (2016-01-15 06:37)