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琴音の煉瓦刻印発見録♪『川越市の煉瓦教会・笹原門樋・川越電気鉄道黒須駅手前の煉瓦橋台跡編』 日本聖公会・川越キリスト教会・笹原門樋・川越電気鉄道跡 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『今回はズバリ川越の煉瓦ちゃんっす^^』

 埼玉県川越市に行ったのいつ以来だろ・・・^^;

 

 川越と言えば、小江戸とも言われる江戸の職人さんたちが築き上げた蔵造りの街並みが観光スポットですがーーー

 そんなとこは勿論行かないよーw 

 当然スポットライトを浴びるのは煉瓦ちゃんっす(*´д`*)

 

 何でも聞くところに寄ると、日本煉瓦製造㈱の大正時代にしか打刻されなかった? 『日煉』のレア刻印がある教会があるとか。

 そんなビックリマンシリーズのヘッドシールが拝める可能性があるなら行かなきゃだわさ☆

(最近は北斗のマンと言う北斗の拳とコラボしたビックリマンチョコに御執心中です私w)

 っつーことで草加市から電車を乗り継いで行って来たっす^^

琴音の煉瓦刻印発見録♪川越の煉瓦教会・笹原門樋・川越電気鉄道跡.jpg

川越の煉瓦 001.jpg

 武蔵野線から東武東上線に乗り換えて辿り着いたのは川越駅。

 そして今回のルートはこんな感じっす↓

 

川越煉瓦ルート.jpg

 川越駅をスタートに北上して煉瓦の教会へ!

 そしてそこから東征して伊佐沼と言う沼の辺りの煉瓦遺構たち。

 そこからは南下してJR南古谷駅で帰路につく。

 〆て10キロくらいの徒歩旅っす^^

 いつも思うんだけど10キロくらいのお散歩が一番飽きなく丁度いい感じですね^^

 

川越の煉瓦 002.jpg

 デザインマンホールは割りとシンプルっすね^^

 この他にもあるんだろうけど。

 

 ーーーそしてやって来たのがコチラ!

川越の煉瓦 003.jpg

川越の煉瓦 004.jpg

川越の煉瓦 005.jpg

『日本聖公会・川越キリスト教会』

 元々の始まりは明治初期(11年)創立の英国プロテスタント教会だけど、

 明治中期の川越の大火で消失。 

 大正10年に改めて造られたのがこの目の前の煉瓦教会っす^^

(煉瓦造一枚半積み平屋建て。設計者はウィリアム・ウィルソン)

 

川越の煉瓦 006.jpg

 今では登録有形文化財&川越市の都市景観重要建築物っす^^

 

 そして私的にキーポイントなのはやっぱり大正時代に再建されたことっす。

 もしかしたら~日本煉瓦製造㈱の大正期のみの煉瓦刻印!

『日煉』を探し出せるんじゃないかなあ~と思ったのお(*´д`*)

(※ 平成11年からの牧師館建設工事の際に、土中などから日煉の刻印が発見されたそうなので使われているのは確実)

 

 掘り起こしたり何だりは一般女子の私っちには無理ゲーなのでえーーー

 教会の外観から見える範囲で可能な限り、

 いざ刻印探しスタートっすw

 

川越の煉瓦 007.jpg

 見上げた教会入り口は二重巻きの煉瓦の意匠。

 

川越の煉瓦 008.jpg

 あらやだ!なんと壁面を見れば、

 小口・長手・小口・長手の列が積み重なるフランドル積み(フランス積み)じゃんΣ(゚д゚:)

 積み方としては明治20年頃まで主流のレアな煉瓦積み(*´д`*)

 こんなとこでお目にかかるとはね・・・

 

川越の煉瓦 009.jpg

 一応、煉瓦積みの角面の積み方でフランスやらイギリス積みやらドイツやらと細分化するので当然チェック。

 でもやっぱり私はそこまでは煉瓦の積み方までは興味ないので、フランス積みでいいんじゃないかなあw

 

川越の煉瓦 010.jpg

 数少ない煉瓦刻印探しのポイントである、屋根の軒下の張り出した部位を見上げると煉瓦が張り出してない^^;

 鉄壁なガードだにゃあ^^;

 

 それでも諦めずに探す探す私。

川越の煉瓦 011.jpg

川越の煉瓦 012.jpg

 煉瓦の柱がせり出した部位にも注目するんだけれど見つからないなあ^^;

(柱の角になる煉瓦の部位は構造上、煉瓦の見える場所が二面見ることができるのです。そこに縦積みの煉瓦があれば平面が見えることも^^))

 

 こりゃ刻印探し無理かな?と諦めかけた時、

川越の煉瓦 013.jpg

 よく考えたら(見れば)入り口への小階段は煉瓦だと言う事に気づく(うっかりミスw)

 っつーことでさっそくジックリ観察ですよ(*´д`*)

 

 するとーーー

川越の煉瓦 014.jpg

川越の煉瓦 015.jpg

川越の煉瓦 016.jpg

 残念ながら刻印と呼べるものや本命である日煉刻印は見つけられなかったけれど、

 それっぽいものは何個か見て取れた感じです(負け惜しみ☆)

 

川越の煉瓦 019.jpg

 冬だけど、夏空みたいに青々した空には赤い煉瓦建築ってすこぶる映えるね(*´д`*)

 

 さて次に向ったのは川越市内から離れたところっす。

川越煉瓦ルート.jpg

 地図で言うなればCと言うマークが振ってある辺り。

 伊佐沼と言う沼の近辺です^^

 住宅街を抜け国道16号線へと進みます。

 

川越の煉瓦 020.jpg

川越の煉瓦 021.jpg

 人もまばらと言うことで缶チューハイをここでグビグビ(*´д`*)

 

川越の煉瓦 022.jpg

 途中の半田屋さんも気になったけれど唾をゴクリと飲み込んで先へ^^;

 

川越の煉瓦 023.jpg

川越の煉瓦 025.jpg

 伊佐沼の交差点から沼を目指して16号線とおさらばしやす。

 するとーーー

 

川越の煉瓦 027.jpg

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 伊佐沼に到着^^ 沼って割には大きいね^^;

 そして伊佐沼の南岸を突き進むとーーー

 

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 やってきたのがこの十字路。

 実は右に曲がっても左に曲がろうが煉瓦物件があります☆

 帰りの道順を考えて、駅から遠くなる左手方向へと先に進んだ。

 

 

川越の煉瓦 029.jpg

 歩き出して直ぐに見つけた排水路工事の看板に、私は思わずギョッとしてしまった。

 何故かと言えば私の目的は用水路の煉瓦樋門だったから。

 近年は老朽化や耐久性、今現在の水の流れに沿わないなどの理由で昔の樋門などは改修ならまだしも、最悪取り壊されてしまうから^^;

(樋門ってのは簡単に言えば水門です)

 まさか・・・無くなってたりしないっすよね・・・と思いつつ工事現場を通り過ぎるとソレはあった。

 

川越の煉瓦 030.jpg

川越の煉瓦 032.jpg

川越の煉瓦 031.jpg

『笹原門樋』

 明治34年(1901年)に設けられた煉瓦の水門っす^^

 ・・・残ってて良かった(*´д`*)

 市の教育委員会の説明版があるし、そうそう壊されることもないだろうけれど、ちょっとホッとした私^^

 

 さて、この地域の農地も人々の家々をも守り抜いてきた笹原門樋、

 実はこの水門に使われている煉瓦ちゃんにも刻印があるのです(*´д`*)

川越の煉瓦 033.jpg

 随分とボロボロだけれども煉瓦の平面が多く露出しているっす☆

 っつーことでー、早速刻印探しスタート(*´д`*)

 

 すると開始2秒で

川越の煉瓦 034.jpg

川越の煉瓦 035.jpg

 不鮮明ではあるけれども日本煉瓦製造㈱の明治期の刻印であるーーー上敷免製と打たれた刻印を数個発見っす(*´д`*)

 

川越の煉瓦 036.jpg

 ちょっと煉瓦の両翼に降りて、そこからも探してみるっす。

 

川越の煉瓦 037.jpg

 水門に意匠を施すなんて正直必要ないことだとも思いますが、

 デンティルと言う歯状・歯櫛状の凝った意匠っす。

 昔の人のこだわり感じますね^^

 

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 一応・・・扁額?銘版?的なものもあったけど読めん!

 でもそれだけ年月を重ねてきた証ですよね^^

 

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 小さな小さな煉瓦の樋門だけれど、立派に造って魅せる昔の建築者さん達のハートに感動っす^^

 

川越の煉瓦 040.jpg

 とは言え今の護岸工事に従事されてる方達にも感謝っす☆

 お仕事ご苦労様です^^

 

 ---さてこれが最後です。

 分岐路から今度は右手に少し進み、直ぐ現れる右手の路地へと入るとーーー

川越の煉瓦 041.jpg

 地域のゴミステーションが現れます(正にゴミ置き場です☆)

 

 でも良く見てよ!

川越の煉瓦 042.jpg

 ゴミ捨て場を支えているのは煉瓦ちゃん(*´д`*)

 

川越の煉瓦 043.jpg

 ちょっとゴミ捨て場から水路へ降り立って全景を見てみると~

 

川越の煉瓦 044.jpg

 水路を挟んで両脇に煉瓦の遺構が長く続いてることに気づくでしょ?^^

 

 実はココ、元々は川越電気鉄道(西武大宮線)の名残りなんす^^

 1906年、川越~大宮区間開業の埼玉県初の電車路線だったりします^^

(1941年廃線)

 

 そして私の煉瓦趣味の原点にも縁のある廃線でもあるんす^^

 私はかつてお兄ちゃんと夕実っちに連れ出されて矢納水力発電所跡に行き、そこで初めて煉瓦の旧建築物に出会ったのです。

 ソシテワタシハ、レンガノトリコニナッタ。

 その私を煉瓦の魅力に引き込んだ水力発電所は、

 この川越電気鉄道を築いた武蔵電灯が造った水力発電所なんすよ^^(旧・川越電灯。そして後の西武鉄道)

 

 当時はそんなこと当然知らない高校卒業間近の少女だった私。

 でもいつしか趣味とする煉瓦の歴史を紐解いていった時にこの事実に辿り着いた。

 因果と言うか縁と言うかw

 もしくは巡り合いとでも言うのでしょうか。

 面白いものですね^^

 

 さて私の思いはこんのくらいで良しとしてーー

 この煉瓦の構造物はなんだったのかを説明っすね^^

 

 パッと見、

 廃線の駅のプラットホーム跡にも見受けるけれど、そうじゃないみたい。

 そもそも川と言うか用水路を跨いで駅のホームがあるわけがないしね^^

 

 ココは川越電気鉄道の電停『黒須駅』が存在した場所から程近い場所にあった、

 用水路を跨ぐ為に造られた煉瓦の橋台の跡なんす^^

 今まで旧国鉄の煉瓦橋台とか橋梁をいくつも見てきたけれど、

 こんなちっちゃな煉瓦の橋台見るのは初めてだよー(*´д`*)

 むしろ可愛くも見え、愛くるしい☆

 

 ーーーでは一応いつものをやっておきますか^^

川越の煉瓦 045.jpg

川越の煉瓦 046.jpg

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 この廃線跡で唯一の痕跡である黒須駅手前の煉瓦橋台跡。

 残念ながら煉瓦からニョキ!っと出てるボルト以外には煉瓦の刻印も何も無かったっす。

 まあしょうがないっすよね。

 市もそこまで川越電気鉄道跡には注力を注いでるって感じなさげだしw

 でもゴミ置き場の土台としてでも残ってくれてることが嬉しいと思います^^

 

川越の煉瓦 048.jpg

 この後は再び川越の農道を闊歩してJR南古谷駅から帰途につきました^^

 大宮まで辿り着いて、混んでるロングシートの車両で乗り換え二回して家路に着くのもかったるいので、

 グリーン車でお酒飲みながら上野まで出てから草加に帰ったよ(時間は倍以上w でも旅路はゆっくり座って帰りたい願望なので♪)

 私鉄・地下鉄、全部にグリーン車あったら嬉しいな~と思う私であったw

 

 


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コメント 5

YUTAじい

おはようございます。
川越も探究すると良い街ですが・・・近くて余り行ってません。
金山城址・・・石垣素晴らしかったです、未だ発掘中です。
by YUTAじい (2016-03-02 06:35) 

johncomeback

川越の「半田屋」の外観派手ですね。
僕は去年川越で「世界一のパエリヤ」食べました(^^)
by johncomeback (2016-03-03 20:19) 

YUTAじい

おはようございます。
昨夜は楽しい一時ありがとうございました。
また宜しくお願いします。
by YUTAじい (2016-03-04 06:33) 

sakamono

こじんまりとした、とてもカワイイレンガの水門ですね^^。
by sakamono (2016-03-07 23:11) 

YUTAじい

おはようございます。
インフルエンザ・・・お大事にして下さい。
by YUTAじい (2016-03-18 06:30) 

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