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琴音の煉瓦刻印発見録♪『東京都文京区・北野神社ガンタ積みの刻印☆』牛坂・牛天神・常泉院など [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『本当は長野市の煉瓦ぶらり旅を書こうと思ったけど…』

 

 意外と写真多かったのでまた来年にでもw

 

 さてその代わりと言ってはなんなんですが、

 忙しい合間を縫って都内に出向いた時のワタシ日記でもどぞー(*´д`*)

(正直言うとゲームの一環で出向いただけっすけどw)

琴音の煉瓦刻印発見録♪牛坂ガンタ積み.jpg

 やって来たのは東京都文京区の春日

 

 え?どこらへんか分かりずらいって???

 

 簡単に言えば東京ドームの裏側です(何をもって裏なのかだが)

 そこには軍の射撃場跡が残る礫川公園もあるよね。

 その公園脇を春日通り沿いに進めば中央大学。

 そして大学の敷地をぐるりと巡るように路地へと入って行った私。

 すると見えてきたのはーーー

 

 

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 常泉院の新旧の煉瓦塀っす^^

 古い方は珍しいフランドル積み。

 

 んでもってー、

 ここは煉瓦刻印マニアたちがよく記事にもしている場所でもあるっす。

  

 さっそく煉瓦壁の笠下を覗き込めばーーー

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 日本煉瓦製造に吸収されるまで千葉県や東京で古参であり大規模工場だった金町煉瓦の刻印がたくさん見られるのでやんす^^

 

 ですが今回の目的地はここじゃない。

 その先の一本道を進むとやがて見えてくるのがこちらの風景↓

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 ---素敵な坂だ(*´д`*)

 

 車一台が通るのがやっとの急坂。

 教授(駅員3さん)ならよだれ垂らして喜んでくれそうな坂っすよね(多分、もう来たことあると思う)

 

 実は、この私

 煉瓦にも坂にも興味ない頃にここを何度も通ってたりする。

『狭い道だにゃあ・・・』くらいにしか思ってなかった(常泉院の煉瓦塀もしかり)

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 少し下るとーーー

 左手はシダの這う高台。

 右手にはコンクリの塀。

 

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 そこにはこの坂『牛坂』の謂れが文京区教育委員会さんの解説版に記されていました(こんなの昔あったかな?)

 

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 ん?

 解説版の上を見上げて思ったんだけど、

 よくよくコンクリの壁の綻んだ部位を見ると『煉瓦』じゃん!

 この裏手はマンション。

 てっきりマンションと道を隔てるコンクリ塀だと思っていたけれど違うっぽい?

 

 さてシダの覆う反対側も見てみようか^^

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 かあーーっ!

 こんなん昔は全然気にしてなかったけどお、

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 シダに覆われたその壁面は煉瓦のガンタ積みだったのねΣ(・□・;)

 

 ガンタ積みってのは建物の残骸・コンクリ片・コンクリ塊・煉瓦塊などを積み上げて新規の建築物の基礎部にする工法。

 とは言っても正式じゃない。

 ぶっちゃけ不安定だしとても薦められない基礎の積み方。

 東京だとこれは関東大震災や戦後によく行われた闇を潜る積み方でもあるっす。

 

 この上に建つ建物はーーー

 どうやら神社の社務所かなんかみたい。

 神社さんは古そうだけどここだけ違うのかな?

 

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 さて、何故かご丁寧に刻印の無さそうな煉瓦の横っ面ばかり不規則に積み上げてはいましたがーーー

 それでも煉瓦の刻印が見つかりそうな煉瓦の平面が突出してる部分もありましたっすよ☆

 

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 きましたね!

 小菅集治監の桜の複弁の刻印(*´д`*)

 なんとなく多分刻印があるならそうじゃないかと思ってたけれどやっぱこれが来たかってのがその時のワタシだった。

 

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 高台の切れ目(坂下の住宅との境)には、ガンタ積みした煉瓦と言うよりは、

 元々そこにあったのでは?という感じのレンガ積みが(ちょっと歪だけれど他よりは異)

 

 坂下までおりてきた私はその先へと進んでみた。

 

 すると道なり直ぐにーーー

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 先ほどの煉瓦のガンタ積みを擁する北野神社(牛天神様)の参道が見えてきた。

 

 もしかしたらば先ほどの煉瓦の続きが見れるかも?

 と、私はいそいそとその階段を上がることにしたの^^

 

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 あった!(*´д`*)

 手すりの向こう側に煉瓦が見える!

 

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 この北野神社の境内部には壁面も含めて幾つかの煉瓦が存在していることが分かった。

 

 さてっと、一通り見た私は家に帰ってじっくりと考えてみたっす。

『この煉瓦ちゃんたちは何者か?』って。

 

 それはまるでパズルのピース。

 軍が好きそうな小菅煉瓦の発見。

 歴史ある神社たちに散らばる煉瓦の塊、ガンタ積み。

 

 パズルのパネルが『かつてどんなだったか?』を知りたくて、

 古地図を開いてみたっす^^

東京工廠.jpg

 かつてこの地域は『東京工廠』もしくは『東京砲兵工廠』と言う日本陸軍の兵器を造る場所でした。

 (明治4年~昭和10年)

 その規模は今現在の東京ドームも後楽園も中央大学もすっぽり入っちゃう大きなもの。

 先ほどの牛坂のガンタ積みもまた、その敷地内だよねコレ。

 

 だから私はその東京工廠が幕を閉じた昭和10年以降に北野神社や地元の方が軍の煉瓦の壁の塊などを持ち寄ったり譲り受けたりしてガンタ積みしちゃったんじゃないのかなーって思ったんだ。

 

 んん、でも調べていくとそれだけでは無いっぽいよ?

 

 東京工廠は関東大震災で昭和10年よりも前に甚大な被害を受けたとのこと。

 もしかしたらばあの煉瓦のガンタ積みは震災瓦礫の線もあるのでは?

 

 私っちの推論はここまでっす。

 素人だからねw(超絶、逃げ言葉w)

 

 関東大震災の瓦礫か

 東京工廠解体時の瓦礫か

 

 煉瓦1つとってもこれですよ。

 話は尽きない、土地の記憶ってやっぱ面白いよねえ~^^

 

 さてこのサブブログも今回の話が今年最後でしょう(メインブログ共々作者が忙しいので^^;)

 メインブログの煉瓦好きな女の子『琴音』の視点で、

 メインブログでは紹介しきれなかった記事を書かせていただきました。

 

 正直言うとメインブログで紹介したかった記事も幾つかあったりします^^;

 

 でもいいかな。こっちの方が煉瓦マニアのアクセスが断然多いしねw

 これからも合間を縫って細々と続けさせていただきますです(にっこり)

 

 次回は、また来年。

 ちょいとぶらりで訪れた長野のお話。

 

 ではでは、少なくともこの記事を見てくださった皆々様方に

 良いお年をお迎えくださいと伝えたところでお開きとしたいと思います^^

 

 →長野市編で会いましょう☆

 


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コメント 3

YUTAじい

おはようございます。
久々の更新ですね・・・息子は来月銀座でオープン出来そうになりました。
また連絡しますね。
by YUTAじい (2017-12-24 06:39) 

ワンモア

ガンタ積み、勉強になりました。震災で倒壊した瓦礫などを利用したんでしょうか。勧められない工法かと思いますが、一石二鳥だったかもしれませんね。
by ワンモア (2017-12-24 09:32) 

YUTAじい

おはようございます。
今年一年ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いします。
by YUTAじい (2017-12-31 06:27) 

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