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琴音の煉瓦刻印発見録♪『三州瓦・鬼のみち~カメレン(亀崎煉瓦)』 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『瓦と煉瓦は義兄弟!』

 

 西洋文化『煉瓦』が江戸後期に伝来、

 そこからしばらくは輸入煉瓦に頼ってきた日本の職人さんはこう思ったの。

『俺らにも造れるんじゃね?マジで』

『材料も焼きも同じだしさー』

 

 っつーことで、

 近代化需要で煉瓦が多く必要とされた明治初頭、

 瓦職人から煉瓦職人へとトラバーユする人が数多くあったそうっす^^

 

 さて今回は愛知西三河地方の煉瓦編の序破急の急。最後っす。

 

 瓦の生産で有名だった場所を駆け抜けましたよ^^

琴音の煉瓦刻印発見録♪・カメレンほか.jpg 

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 さてっと、やって来たのは高浜港駅っす。

 

高浜~亀崎までの地図.jpg

 地図で見るとこんな感じ。

 

 長谷煉瓦を見物した私は、そこからご近所駅の北新川駅(名鉄三河線)から一個だけ電車ワープしたっす^^

 

 今日最後に目指すのは境川・・・じゃ無くって川のように伸びる衣浦湾を越えて亀崎駅付近へっす^^

 

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 駅を降りたって最初に気づいたのは、

 

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 どうやらこの付近は瓦の名産地の模様。

 

 ・・・ごめんなさい!

 

 私ってば全然リサーチしてなかったよココw

 正直、亀崎までの通り道程度にしか旅立つ前には思ってなかったの^^;

 

 一富士二鷹三茄子ならぬ三州瓦。

 

 今では東三河(豊田とか岡崎かな)が瓦の名産と言われているけれど、

 この西三河の三州瓦は奈良時代からと言う屈指の歴史を誇る日本三大瓦の一つなんだって^^

 

 ではせっかくなんでブラブラ見物しながら先へといきやしょうず(*´д`*)

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 おおぉー!

 まるで常滑の土管坂を思わせるような素敵なストリートじゃない(*´д`*)

 

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 名前も付いてるみたい。

『鬼のみち』とのこと。

 

 鬼瓦って魔除けの意味合いもあるけれど、その造形はとっても素晴らしいよね^^

 鬼瓦職人って分けられてるくらいそれは特殊なもの。

 瓦職人の中でも上級なんだろうなあ。

 

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 さて坂を下って行くと土管坂ならぬ『土管の坂』の銘が(のぼらないでね☆)

 

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 そこには煉瓦ちゃんもあるじゃなーい(*´д`*)

 

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 思わず見れる範囲で登ってみたよ(おいこら!)

 んでもって刻印とか無いかな~と探しちゃったw

 

 まあ~無かったんだけど、

 普通に考えてこの煉瓦はイマドキ煉瓦ちゃんだと思うし、別にいっかな^^

 

 ちょっと余談なんだけど、

 常滑と言えばの土管坂が先ほど一部崩落して復旧作業中と言うニュースがありました(4月18日頃)

 原因は分からず・・・

 観光名所だけに人も多く訪れる場所でもあります。

 けが人がいなかったことを喜びつつ、

 原因追及や普段のメンテナンスなどもお願いしたいところっすね^^

 

 ---鬼のみちもだいぶ下った頃ーーー

 

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 道から上の土手沿いに煉瓦が見えたんす。

 私は思わず駆け寄った。

 住んでるのか怪しい・・・トタン葺きの家屋の横にそれはありやした。

 

 ・・・なんだろ?

 横っちょの薪小屋を見るからに何かの作業小屋だった?

 でも正四辺の小さな煉瓦構造物じゃ~焼却炉程度しか思い浮かばないっすね^^;

 

 今では使われていなそうな煉瓦ちゃん。

 せっかくなので観察開始。

 

 するとーーー

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『十の刻印』が。

 

 でも『ハネ』の部位が書道的に逆。

 もしかしたら逆向きに私が見ているのかな?

 もしくは『千の刻印』とか???

 

 何にしてもこの旅路で久しぶりの刻印らしい刻印発見にウキウキ(*´д`*)

 

 ちなみに~

 ここ高浜市付近の古地図を覗いてみるとーーー

大正期の高浜市付近.jpg

 あらやだ、煉瓦工場(もしくは窯業)の記号ありすぎw(これは大正9年頃の高浜市地図)

 そのどれかかもしれないし、

 別の地域の煉瓦工場から持ってきて積まれた煉瓦構造物かもだし、答えは分からないかなあ^^

 

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 さてと急ぎましょうず(日もだいぶ傾いてきた)

 

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 まるで大河のように見えるけれど、これは衣浦湾っす。

 本当はもっともっと幅広だったんだって!

 

 実はこの沿岸を埋め立て地にすることで愛知県の数多くの近代工業が栄えたんだってさ。

 舟運も盛んで、ここから全国どころか世界へ!

 勿論その中には窯業もっす^^

 

 さてさて衣浦湾を渡り切ったらーーー

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 お!

 なんか素敵な塀が見えてきたと思いません?^^

 

 さっそくウキウキで近づくわたし☆

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 おお~!

 

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 おお~!!

 何だかとっても荒々しい煉瓦の積み方の煉瓦塀ちゃんが(*´д`*)

 小口面を微妙にずらして突き出てるように積んでる不思議な造形!

 下駄っ歯積みとまではいかないけれど、面白い積み方だよね^^

 

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 その煉瓦塀を追って歩いて行くと・・・

 真新しい煉瓦ちゃんや古い感じの煉瓦ちゃんが見えてきたっす。

 

 私は更に更に先へと歩く。

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 特殊煉瓦?

 第二工場???

 

 どうやらこの煉瓦塀達に囲まれた場所は煉瓦の工場みたいね(すっとぼけ)

 

 その煉瓦工場の名前はーーー 

 ---

 ---

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『株式会社カメレン』っす^^

 

 簡単に沿革を言いますと、

 創業は1919年(大正8年)

 そしてあとちょっとで100年稼働と言う日本屈指の最古参煉瓦工場のひとつでもあるんす^^

 

 創業時の名前は亀崎煉瓦工場。

 カメレンさんのブログによれば

『かつては六角形に亀崎のK』が打たれた煉瓦刻印を使われていたとのことっす。

 

 だから私はぶっちゃけ、その六角形の刻印が残ってるんじゃないかなあ~?って思ってここまでやって来た次第なんすよね~w

 

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 裏手側になるのかな?

 そこから覗き込めば現役製品が山積み。

 

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 その向こうには煉瓦煙突も見えたっす^^

(3本の大型窯が現役であるそうっす。そのうちのひとつの廃煙塔かな)

 

 んでもって~

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 更に先へと進むと工場敷地内に内腔されるように個人のお屋敷があったとです。

 

 社長さんのご自宅かしら?

 

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 こっちも先ほどの粗積みな煉瓦塀ちゃんが!

 

 古い煉瓦ちゃんだろ絶対!ってことで刻印探しするものの、

 結局は何も見つけられなかったって感じっすw

 

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 さてっと、刻印探しは諦めて、

 せっかくなのでもう少しカメレンさんを見てみることにしたお(*´д`*)

 こちらが多分本来の表側になるのでしょうか。

 

 さっき居た場所からは随分と登って来た。

 山を背に、坂に連なるように工場が居並んでたっす^^

 

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 あれ?

 愛知セラミック・・・

 カメレンさんじゃないのかここはと思いきや

 

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 敷地内に見えたタンクには『カメレン』の文字が。

 

 そしてこの坂を挟んで対面にはーーー

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 こちらもビックリ、耐火煉瓦の老舗さんであられる

『美濃窯業株式会社(亀崎工場)がデーンと工場を構えてたんすよマジで(*´д`*)よくみかけるー

 

 亀崎工場自体は昭和初期創設だけれども、

 美濃さんの創業は大正7年。

 耐火煉瓦工場としてはココも現役であり古参のひとつですね。

 

 さて、

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 カメレンさんの工場は腰回りに煉瓦が使われていたので一応刻印探しも^^

 

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 無いねw

 残念至極w

 

 じゃあ~流石に東京へと帰るリミットなので駅へ向かいやしょうず。

 

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 ちなみに美濃窯業さんの方にも、木々の間から古めかしい赤煉瓦煙突が存在しているのが確認できたよ^^

 今も現役なのかな?

 

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 左右に煉瓦工場を有する坂をヒイヒイ・・・言いながら登って行けば、

 ネットフェンスにココは『レンガ坂』って掲げられていたっす(そこまでの坂じゃないけれど、ここまでなんだかんだ20キロ近く歩いてるので・・・)

 

 今まで煉瓦通りとか煉瓦道とか謳われている場所をいくつも通って来た私っすが、

 ここは納得レンガ坂だと思った(他が名前ばかりだったのもありんすw)

 

 さていかがだったでしょうか?

 煉瓦刻印探すなら古参の煉瓦工場巡りも一手って考えはw

 

 本当はアポとって煉瓦工場見学っつーのがめっちゃベストなんですが、

 まあ~私は、ゆるふわ煉瓦マニアだからねw

 

 さて次回は・・・ナイショw

(※今回からniceもコメント欄も閉じさせていただきます。返礼の訪問も出来ない現状。

 一方的にnice頂く訳にはまいりませぬのでね^^;

 メインブログの処遇も今現在検討中。

 

 なんせ・・・

 去年より忙しい職場なのに二人も欠員してる現状なんで・・・)



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