SSブログ

琴音の煉瓦刻印発見録♪『うさぎ島の刻印☆前編』広島県・大久野島 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『お前に命令だ』

 

 ・・・ハア?( ゚Д゚)

 

 何時ものようにお兄ちゃんちの飯を作りにスタコラサッサのわたし(まあでもおこずかい貰えるんだけどね☆)

 そこで兄者から突然の指令が下ったのでありんす。

 

 ミッション(打明け)はーーー

『うさぎちゃんの島で煉瓦刻印を探せ!』とのこと^^;

 聞けば広島県だってーじゃねーかよおい!

 

 するとーーー

『オレは仕事で忙しいからコレを何も言わずに収めてくれ』と、お兄ちゃんが万札を数枚私に課金してくれたのである。

 

『どしたのコレ?』

福永祐一様のおかげ』と短い一言以外多くを語ってはくれなかったんだあ~(たぶん競馬だよね。ダービー?)

 

 っつーことで、今回は広島の離島を目指します。

 お兄ちゃん曰く『煉瓦に興味がない時代に訪れた島だから』とのこと。

 いざいきやしょう。お兄ちゃんのリベンジ戦へ!(*´д`*)ウヒョー!お金いっぱい☆

琴音の煉瓦刻印発見録♪大久野島前編.jpg  

DSCF4979.jpg

 新幹線を乗り継いでやってきたのは『忠海港』

 ここからその渡船が出ているとのこと。

 

DSCF4980.jpg

DSCF4981.jpg

 早速、乗船チケットを求めて来たらばビックリだよ!

 わたし・・・今までこんなお洒落なターミナル見たことねーよマジでw

(お兄ちゃんに写メ送ったら『オレが行った時はもっと簡素だったのに・・・』だってさ)

 

DSCF4982.jpg

 さて乗船時間約15分くらいで到着。

 

DSCF4983.jpg

 今回訪れたのは『大久野島』と言う瀬戸内海に浮かぶ小さな小さな離島です^^

 

 まあ~私もここに来る前にちゃんと予習したっすよ。

 この大久野島には『かつての大日本帝国陸軍の遺構が残ってる』ってのはね^^

 そして昭和初期には『地図から消された島』だったのも当然理解しつつやってきた。

 

 今では観光地化でカモフラージュされてるけれど、ここには『戦争とはこんなものも生み出してしまう』のを少なからず私たちに教えてくれる島ーーーと言うのもね。

DSCF4984.jpg

 さて、待合所で簡易な地図を手にした私は早速離島散策に進もうと思った。

 

 ・・・思ったのだが『行く手を阻むモンスターが幅を利かせてるから気をつけろ!』と、お兄ちゃんから念を押されていたことを思い出す。

 

 でもおー

 もんすたーってあほかw

 そんなもん居たらニュースですぞ!と脳内で笑い飛ばしてやっぱり先を急ぐあたし^^

 

 そしたら出たよ本当に行く手を阻むモンスターが!

DSCF4985.jpg

 やーん(*´д`*)

 

DSCF4986.jpg

 うきゃーん(*´д`*)

 

DSCF4987.jpg

 かんわいいーモンスターちゃんがいっぱああい(*´д`*)

 

 もうそれはいたるところでじゃれ合い、

 私を見ては襲ってきたの(*´д`*)コレは先に中々いけねーw

 この島に解き放たれたウサギたちとこの島の過去については次回でお話しようと思います。

 

 さて海沿いを右回りで北上するとーー

DSCF4988.jpg

DSCF4989.jpg

 かつての日本軍の石組みの桟橋が今も残されていました。

 

 その対となる山手側を振り返ると

DSCF4990.jpg

 こんな感じにコンクリのトンネルが。

 んー・・・でも壁面には悪戯書き(一部、米軍接収時のペイントも残されてます)

 

 ここを潜って行くとーーー

DSCF4991.jpg

DSCF4992.jpg

DSCF4993.jpg

 おおおー!

 コンクリの素敵な廃物件がドーンとお目見えっす。

 

 1929年建造。この島の電力を担うために造られた発電所の名残っす。

 お兄ちゃんなら制止柵こっそり越えて内部も撮影するオイタをするんだろうけど、

 私は興味ないのでパスね^^

 

 さてさっさと次へいきやしょう。

 実は・・・

 今回、わたしってば寝坊しちゃってさあ

 帰りの船便が2船しか猶予が無いのよw

 しかも宿が忠海駅から1時間ちょっとの場所になってるから実質次回の船便で本土へ戻らないといけないの^^;

 

 だから忙しなく行きますよい^^

DSCF4994.jpg

 次の目的地は『火薬庫跡』

 陸軍・・・火薬庫・・・ってくれば間違いなくアレがあるはず。

 

 そしてやっぱりアレはあった。

DSCF4995.jpg

DSCF4996.jpg

DSCF4997.jpg

 昔の日本軍は煉瓦好き☆

 ここもまた違わぬことに、立派な煉瓦の遺構が残ってたよ^^

 屋根だけが朽ち果てているのもまた日本各地の火薬庫跡同様っすよね

 

(堅牢な煉瓦や石積みで周壁を造り、屋根は簡素な瓦葺やトタン葺きなどにすることで、不意の爆発の脅威を上へと逃し、極力延焼を防ぐ効果。

 だからこそ雨風雪などの経年劣化と共に最初に弱い部位が欠落崩壊する訳っす)

 

 さあ~て!

 さっそく煉瓦ちゃんを見て周りやしょうず(*´д`*)

DSCF4998.jpg

DSCF4999.jpg

 入り口部を除いて小さな縦窓が10(上部も入れれば12)

 壁面の積み方はイギリス積み。

 煉瓦は当然赤煉瓦なんだけど、微妙に焼きムラもあるしそこまで均一統制のとれたちゃんとした煉瓦ちゃんでもないかな。

 

DSCF5001.jpg

 窓跡から中を見れば背丈の高い草ボーボー。

 お兄ちゃんに服装まで注意受けてなかったから生足にサンダルで来ちゃったので中に突貫はやめまちたw

 

 さてと。

 この火薬庫跡も所々蔦が被さってはいるけれど、

 よ~く見上げれば軒下の煉瓦面も見えた。

 だから私はカメラのピントをそこに這わす。

 

 するとーーーーーー

DSCF5002.jpg

DSCF5003.jpg

 んっ!?

 おや???

『井形の刻印』見っけえ!(*´д`*)

 

 これは明治27年創業、その後、大阪窯業に吸収合併されるまで大阪府貝塚市に存在した『貝塚煉瓦』の刻印じゃん(*´д`*)

 

DSCF5004.jpg

 私は軒下煉瓦を追って煉瓦壁を回り込む。

 

DSCF5005.jpg

 そこから覗き込んだ火薬庫跡内部もまたいいね!

 

DSCF5006.jpg

 こっちは切妻屋根の部位。

 カメラ的に随分と遠くなっちゃうけれど、

 そこは光学ズームの餌食となれ!w

 

DSCF5007.jpg

DSCF5008.jpg

DSCF5009.jpg

 おおー!

 こっちもあっちゃこっちゃ貝塚煉瓦の刻印がいっぱい(*´д`*)

 

DSCF5010.jpg

 がむばって裏側(海側)にも行くわたし(海側は人工的に盛り土した丘が窮屈に迫っていて先に進むのが大変^^;)

 

DSCF5011.jpg

 一部に瓦が乗っかってた。

 つまりは昔は瓦葺だったみたいっすね^^

 

 んでもって、こっち側にもおーーー

 

 

DSCF5012.jpg

DSCF5013.jpg

 貝塚煉瓦の井桁の刻印が(*´д`*)

 

DSCF5014.jpg

 全周めぐってみようと思ったけど、その狭さと虫の多さに断念して入り口前まで帰ってきたw

 

DSCF5015.jpg

 蔦の下にもあるんだろうね。刻印とかさ^^

 

 もしかしたらば貝塚煉瓦以外も見つかるかもしれないけどお、船の時間も無いし、

 まだまだこの島を多く見届けたいから後にすることにしたっす^^

 

DSCF5016.jpg

DSCF5017.jpg

 火薬庫跡にバイバイしたけれど気になってた屋根部位を望遠でパチリ。

 やっぱり瓦葺だったんすね。

 

 さて、このあとはこの島に幾つか残っている砲台跡へと向かうんすが、

 海へと下る正規じゃない散策路を発見。

 どうしても気になったので降りてみることにしたの^^

 

 するとーーー

DSCF5018.jpg

 なんかコンクリの物体八犬伝!

 

 のぞき込むとーーー

DSCF5019.jpg

 んん・・・なんだろ?コレ。

 旧日本軍関連の遺構・・・なのかな???

 

DSCF5020.jpg

 その目の前には綺麗な海が広がってたよ^^

 

 いい眺めだ・・・と、しばしの安息に浸ってた自分の視線の前に、ひょこひょこと動く物体が現れた!

DSCF5021.jpg

DSCF5022.jpg

 鴨が海辺で水遊びしてるの初めて見たかもしんない!(*´д`*)たのしそおー!

  

DSCF5023.jpg

 せっかくなんで浜辺に自分がここに来た証を残したってところで次回に続くっすw

 

 次は煉瓦成分少ないけれど、この島はいったい何の為の島だったのか?を説明したいと思います(芸予要塞の解説してないしね)^^

 

 ではではまた今度。


共通テーマ:趣味・カルチャー

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。