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琴音の煉瓦刻印発見録♪『うさぎ島の刻印☆中編』広島県大久野島 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『イペリット』

 通称『芥子瓦斯』とも言われていました。

 

 その液体は辛子臭のする無色の液体。

 それが気化すると空気よりも5倍の重さ。

 風にも中々飛ばされず、

 その場に留まり、

 そしてーーー

 その空気に触れるとあらゆる肌の部位から蝕み

『約一分で人を死滅に追いやる・・・』

 

 ・・・うう。。。

 そんな毒ガスを旧日本軍が生産していたのが今回、私が地を踏んだ『大久野島の黒歴史』なの。

 

 島々に放たれた島のアイドル『うさぎちゃん達』の向こう側の歴史を気にしつつ、私は散策を続けることにした。

 

 いざ中編すたーとっす。

琴音の煉瓦刻印発見録♪『大久野島・中編』.jpg

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 やって来たのは島の北端にある『北部砲台跡』っす^^

 

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 開口部があるので覗いてみるとこんな感じ。

 コンクリかあ・・・って思うけれど、

 

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 その上部の砲門跡の障壁は煉瓦ちゃん(*´д`*)

 せっかくなので刻印探しにいそしむけれど、そんなに甘くは無いよねw

 

 だもんで、

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 海側の崖伝いに裏側を見てみようと思ったの。

 うがー・・・でもでも藪が濃いし坂だし断念したw

 

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 ここは説明版にも書いてあるように仮想敵国『露西亜』を迎え撃つために造られた『芸予要塞の大久野島堡塁、北部砲台』の跡なの(1897年建造~1924年廃止)

 

 芸予要塞ってのは瀬戸内海まで来ちゃった敵の侵攻を阻止するために造られた要塞っす☆

(友ヶ島のある由良要塞とか四国と大分の間にある豊予海峡の豊予要塞が突破されたらここで迎撃)

 

 この北部砲台は大久野島で一番最初に建設された砲台だったりもするっす^^

 

 さて目ぼしい煉瓦ちゃんが無いので更に奥へと行きやすよ^^

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 途中、煉瓦の門柱のようなものを発見。

 

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 その近くには観測所跡へと通じる階段があったんだけど・・・トラロープがあったのでお痛はやめといたっす^^;

 

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 半地下の砲側庫跡を横目にズンズン先へ

 

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 上部は石積みかあ。

 

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 でも庫内は煉瓦積みだね(でも入れない)

 

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 煉瓦アーチのトンネルを抜け

 

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 北部砲台最深部の兵舎跡前に到着したわたしは、

 上部のカノン砲台跡に行ってみた(煉瓦あるかな?って)

 

 そしたら砲台跡にしちゃヘンテコな土台跡ばかりじゃないのさ^^?

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 再び下へと降りるとしっかりここの説明版がありやした^^;

 ここは『毒ガスタンク台座跡』

 

 さて何故砲台跡に毒ガスタンクが?を説明しなきゃいけないっすよね。

 

 実は芸予要塞大久野島は『一度も使われることなく廃止された要塞』なんす^^

 日露戦争に勝っちゃったしー

 他の近代的要塞が出来ちゃったことによって用済みになっちゃうのです。

 

 カノン砲は勿論撤去。

 でも第一次世界大戦時、各国で『毒ガス戦』が行われたのを見てきた陸軍が、

 いずれ来るであろう戦争で『我が国も毒ガス研究を!』と考えてしまった訳。

 

 そこで昭和の4年、万一の事故など毒ガスの被害が出ても『この小さな離島なら最小限に・・・』と、この大久野島を再び利用することになったんす(ひでー話だよ?時勢とは言えね?)

 

 だからこの台座はその時の名残なんですよね。

 明治大正昭和と用途は違えど、ほとんど戦争の為に使われてしまった悲しい離島なのです。。

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 さて煉瓦らしい煉瓦もあったけれど、刻印なんて見つけられそうもない鉄壁な守り^^;

 

 さて次にどこを目指そうか迷った。

 同じような砲台跡がこの島には3つあるっす。

 ここから近いのは島の中腹にある中部砲台跡。

 

 お兄ちゃんの昔の記事や画像を見たことあるので、大体はどんなとこなのか想像がついていた。

 どう考えても煉瓦成分がそこまで無いのであんまり気が進まないんだけど、

 一応目指すことにしたっす^^;

 

 山道をうんこらしょと登っていく私。

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 北部砲台から中部砲台の登り階段の途中が、踊り場的に急に開けた。

 う~ん、どう考えても昔何かがあったっぽい間取りやないのさ!

 

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 よくよく見れば煉瓦ちゃんもいっぱい(*´д`*)うひょー

 

 説明版があるのかな?と見渡せど何も無く・・・^^;

 結局『何かの建物跡』なんだろうなってことしかわかんない。

 まあいいや。

 こんなに煉瓦の平面が露出してるとこはそうそうないだろうって事でレッツ刻印探しに没頭です(*´д`*)

 

 ・・・

 ・・・

 ねーしっ!!^^;

 

 ーーーさて、

 本来ならこのまま中部砲台まで行こうと思ってたわたしだったけど、

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 船の時間も考慮して海岸線ルートに戻ってしまった^^;

 うーん、天気よくって素敵な瀬戸内海(*´д`*)

 

 ここは大久野島北端。

 突き出た岬にも何か名残はあるのでは?と散策しやした。

 するとーーー

 

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 久しぶりにヘビちゃんに遭遇。

 シマヘビかな???

 わたしはこの子は好きだけどアオダイショウは嫌いなんすよね~^^;(奴は威嚇するし。この子は大抵、逃げる。しかもちょっぴりキュート☆)

 

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 岬の突端にも旧軍の遺構があるらしいけれど、どこから行けば良いのかわからず断念(フェンスあるし、海沿いだと岩肌を登らないといけないので)

 

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 よくよく見ると海岸線の石には城の石垣の矢穴のような跡が。

 ん~・・・でもこれはたぶん、

 昔から存在したものじゃなくって、

 近代に護岸整備の石の切り出しに矢穴と言うよりももっと細い杭みたいなもので打ち付けて切り出した名残なんでしょうね(豆矢とか)

 

 さて中編もここで終わり。

 本当は煉瓦だけに焦点を絞って一話で終えるつもりでしたが、

 魅力もアリ、勿体ないので3部作の後編へと続くよ(*´д`*)

 


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