琴音の煉瓦刻印発見録☆『江別ガラス工芸館、苗穂・福山醸造株式会社の煉瓦倉庫』 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]
『時として電車の車窓から見えたものに出会いがある』
最近は電車に乗っていてもスマフォ画面ばっかりポチポチしてたりするのですが、
車窓から見えた景色にヒントを得て偶然に煉瓦遺構との出会いをしたーーーなんてことが結構あったりします。
今回は江別編と、その車窓から見えた偶然の産物の物語。
いざ、スタートでやんす^^
前回の煉瓦の平屋の団地跡から歩くこと数分、森の中に何かが見えてまいりやした。
割と見通しの良い平坦な街並み・理路整然とした区分けの街にこんもりと、
そしてポツンと小さな森がそこにはあったのです。
矢印は『ガラス工芸館』と森の中へと誘います。
せっかくなんで行ってみやしょうね^^
小さな森の奥にはーーー
あらやだ、こんな素敵な物件が(*´д`*)
ふっつーにドラマのロケで使えそうっすよね☆
洋館のこの・・・こう言う塔みたいなのって何て言うんだっけw
名称はわっかんないけれど煉瓦建築で素敵!
こっちは煉瓦造りのポーチ(簡単に言えば本館より突き出ている玄関口かな?)
ああ~ん素敵ぃ(*´д`*)
煉瓦の上にはメタルスライムみたいなオブジェ。
その煉瓦もイマドキ煉瓦ちゃんじゃ無さそう^^
んで、
この建物は~何かと言うとおーーー
その名も『江別市ガラス工芸館』です☆
ココもまた江別市がエブリのように買い取った『過去の煉瓦建築の再利用物件』ってことになりやす^^
元々は江別市に数十あった煉瓦工場の一つであり、
今でも現役な工場のひとつでもある
『丸二北海煉瓦合資会社(現・丸二煉瓦株式会社)』の旧代表『石田さんの邸宅』っす。
(※丸二煉瓦株式会社は大正10年創業~現在。
旧石田邸は昭和21年頃建造)
煉瓦の都のアピールには持ってこいの素材であり歴史もあって、ちょっとだけ移築&改修をしてガラス工芸館として生まれ変わったってのが流れでやんす^^
さあ~改修されているとは言え、もしかしたら昔の丸二煉瓦さんの『刻印』とかあるかもしんない☆
んじゃーいきましょか!
れっつ刻印探しい~♪
メタルスライムが乗っかっているとこは煉瓦の平面がみえりゅ。
ここも要チェックっす!
(でも、改修後の煉瓦みたい)
およ?
土台部位の張りだしたとこも平面が見えるよ!
覗きこむとーーー
ん~・・・判断しづらいなあ^^;
今どきっぽい煉瓦でもあり昔っぽい煉瓦でもあるかなあ~
少し裏手に周ってみた。
そこには煉瓦の丸窓。
壁面は入り口部位の壁面よりはくすんで見えたが古い煉瓦なのかは分からない。
でもーーー
その真下に張り出している煉瓦は如何にも当時の煉瓦っぽかったっす^^
まあ~でも結局刻印らしきものは無かったんだけどねw
ここならばもしかして刻印が~と思ってたんだけど、あえなく撃沈っす^^;
本当ならばもう幾つか江別市の煉瓦遺構を巡りたかったんだけど、今後の予定が推しているのでまたいつの日かの再訪を誓って次へと向かうことにしやした。
因みに野幌駅前には登り窯のオブジェと、その説明版があったりしやす^^
さて、
明日は帰るだけの日程なので、今日が北海道煉瓦に触れ合う最終日だったワタシ。
最後は『食事も出来てお酒も飲めて、しかも北海道を代表する煉瓦建築』へと向かう算段でした。
そこは野幌駅から函館本線に乗って札幌駅まで戻り(7駅くらいかな)
そこからちょっと歩いた場所にある『誰もが知ってる物件』
運良くすぐに来た電車に乗り込んだ私は一路札幌へと向かったのだがーーー
『んっ!?なんか煉瓦の倉庫みたいなのが見えた!』
そう、あと数駅ってところまできて車窓から煉瓦の建物が見えちゃったから、さあー!大変。
急遽、ひとつ手前の駅ーーー
『苗穂駅』で下車することにしやした。
ここ苗穂駅の北側には広大な車両基地がありやした。
後で聞いた話だと、この車両基地内には煉瓦の建物がワンサカ残ってるんだとか・・・^^;
見学できるのは『北海道鉄道技術館』のみ(明治42年12月建造の煉瓦建築)
しかも毎月第2・第4土曜日限定と言うふらっと北海道に来ちゃった私には狭き門^^;
今現在は先の北海道地震で閉館中だそう。
今度は日を改めて再訪することにいたしやしょうず^^;
---さて、
私が車窓から見た煉瓦ちゃんは、この車両基地のすぐ隣にありやした。
うひょー!なんかとっても素敵な建物なんですけど!
あれ?
でも車窓から見た建物はこれじゃ無いなあ。
勝手に入れないので望遠で(現役の工場ですし)
そこには『トモエ醤油・コバン味噌』って看板が。
見上げると『福山醸造株式会社』って書いてありゅ。
ここに居るだけで醤油の匂いが鼻をくすぐる。
どうやら醤油工場さんみたい(しかも歴史古そう!)
んで、とりあえず車窓から見えた煉瓦の倉庫たちを見つけようと裏手にまわってみたっす。
お!やっぱここっぽい!
もっともっと回り込んでみたらーーー
そう!これこれ!
この煉瓦倉庫群が近代建築達の合い間に見えたのよお(*´д`*)
札幌に残る煉瓦建築たちの中でも、これほど規模も大きく連なってるのはたぶんココだけじゃないかしら???
もうとってもワクワク感が煮えたぎる☆
ん~・・・でも裏手の駐車場を含めて間近に見学するのは難しそう^^;
っつーわけで、
望遠に頼ることにw
見た感じ長手積みが主流。
でも小口積みも多く散在。
案外そこまで古くないのかな?
とは言えとっても気になる煉瓦ちゃん(*´д`*)
ホテルに着くなり調べまくってみやした。
ここはーーー
明治24年創業と言う北海道屈指の味噌醤油醸造の老舗さん『福山商店の工場』だったとです^^
(福山商店⇒福山食糧工業⇒トモエ醤油株式会社⇒福山醸造株式会社へ社名変更の変遷あり)
大正7年に苗穂工場を設立ってホームページに記載されているから、その当時の煉瓦建築。
ああ~ん・・・
出来るなら煉瓦の刻印とか探してみたいよねえ~。
一応、工場見学も要予約で可能とのこと。
ただし、5名以上・・・だってさ^^;
しかも工場内じゃなく外部も見たいんだけどそれが叶うかは交渉次第なんじゃないでしょうかw
さて遠目から舐めまわした煉瓦倉庫群を後にする私。
次はいよいよ今回の北海道煉瓦シリーズのフィナーレの物件っす。
偶然にもそこはココから歩いて行ける場所でした。
と言うか『その場所へのアクセスをよくするために苗穂駅を約300m移動計画中』だったりもしやすw
そこは札幌の開拓使の歴史が詰まった建物そのもの。
どこかで見たような煉瓦刻印も登場。
気になる方はしばしお待ちくださいっす(*´д`*)