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琴音の煉瓦刻印発見録☆『長野県岡谷・丸山タンク』 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『こんなん近所にあったら秘密基地にしてる』

 

 うちのおとんが昔『韮山の反射炉で遊んだことあるぞw』と、とんでもないこと言ってきたのだ。

 

 ・・・せ、世界遺産だよ?

 

 怖いことすんな~とは思ったんすが、

 おとんの子供時代には今のような価値観も無い時代だったのかもとも思ったっす。

(わたしがお父さんの子供時代に戻れるのなら、きっと反射炉内の写真撮りまくるんだろうけどね☆)

 

 さて今回も旅先で見つけた煉瓦ちゃん。

 駅メモで飯田線制覇を成し遂げて長野県岡谷市に到着。

 そこにもやっぱり煉瓦はあったのですーーー

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 ローカル屈指の長大路線『飯田線』をクリアして岡谷駅に到着したあたし。

 とりあえず乗り換えまで1時間近くあるみたいなのでプラプラすることにしやした^^

(お酒の補充もしたいしね!)

 

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 駅舎から出るのは初めてかな?

 へえ~こんな外観なのね。

 煉瓦チックでいいじゃない^^

 

 さてと~岡谷についての前知識もほとんどないわたし。

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 駅前の観光案内版に頼ることにしたっす。

 

 するとですよ!

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 うおおおおおーっ!

 どうやらご近所に煉瓦構造物が遺構として残ってるみたいじゃない(*´д`*)

 

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『丸山タンク』ですか。わたし気になります(*´д`*)

 どうやら徒歩4分の駅チカ物件とのこと。

 っつーわけで行きましょ行きましょ☆

 

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 目的の場所へと近づいてくると、少し雰囲気が変わって来た。

 今までは道路に並行するように民家や店舗があったけど、

 ここからは石垣もあってちょっと丘になってるっぽい。

 

 ではその丘をのぼって行きやしょうず^^

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 如何にも丘の天辺付近ってとこに到着。

 右手の古そうな家も怪しい。

 

 ブロック塀の小脇を登ればーーー

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 おお~~!

 なるほど素敵な煉瓦ちゃんじゃないのさー(*´д`*)

 

 さてなぜ『なるほど』と言ったかと言いますとだよ

 柵もトラロープも制止線も無いガチで触れ合えそうな物件だからだよん(*´д`*)

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 じっくり見ていきやしょう。ここだけで一時間費やすことに決めたしw

 

 見た感じじゃ上部と下部で煉瓦の質感は違うよね。

 継ぎ足したのかな?

 タンクって謳ってるからには水に強い煉瓦と積み方が必要だと思うの。

 積み方は上も下もイギリス積み。

 煉瓦は~~下部が赤煉瓦で上部が焼過ぎかな?

 

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 周りには何かの出口。水が出るところ?

 いやちょっと違うかな。

 

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 グルっとまわるとコンクリの台座みたいなのがあった。

 なんだろ?

 単純に発想するならタンクの膨張を外から支える、つっかえ棒的なものじゃないかしら。

 

 さてさてさらにグルっとまわるとーーー

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 しっかり解説版がありやしたw

 どうやらわたしっちが上って来たのは正規なルートじゃないのかもw

 

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 そこに記されたるものは、このタンクの形状。

『外周38m、高さ約2m、壁の厚さは60センチ強。』

 どうやら煉瓦は外壁のみで内部はコンクリの三重構造のようっすね^^

 

 そしてこのタンクは『何のタンク?』ってのが岡谷の歴史と共に綴られていやす^^

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 ここ岡谷市(旧岡谷村)は元々、長野県屈指の製糸業で発展した土地でした。

 1910年以降、幾数の製糸工場が立ち並んだそうっす。

 

 明治期の主力製造と言えば、工業はもちろん、製紙・皮革・浴衣染め・製紙。

 今ももちろんそうですが、良質な製品をつくるには良質な水の確保必須だった。

 

 当初は各工場自身の引水でまかなえていた水もやがて万年水不足へ。

 だったらば『組合つくってみんなでタンクつくったほうがよくねーづらか?』

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 と言うことで、大正3年にこの丸山タンクが天竜川にほど近い小さな丘に出来たってことみたい(めっさザックリと解説しちゃったけど)

 

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 その下には昔の丸山タンク周辺図

 

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 中はこんなになってるらしいね。

 見たいね~(すっとぼけ)

 

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 え?中がどうなってるのか見たい???

 

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 で・は・こ・こ・か・ら・い・き・ま・し・ょ・う・か・あ~(ニッコリ)

 

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 正直、若い女子のわたしっちでギリ

 成人男子の体格では潜るの厳しくね?ってとこを潜り抜けた先は、

 写真の通り内部は二重のコンクリ層がグルリとしてやした^^

 

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 外周煉瓦は内側からだとこんな感じ

 

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 導水管口かな?

 

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 ちょっとよじ登って斜め上からの全体図?

 

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 なんかそのコンクリの上に煉瓦が適当?に置いてあるんすけど!

 

 せっかくなんでーーー

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 チェック!チェック!

 積んである煉瓦ちゃんは風化によって綻びた煉瓦を置いてあるのか

 見た感じ質感もバラバラの煉瓦ちゃん達。

 ピアノ線的な線もあるし機械成型でしょうね

 残念ながら刻印は無かったかな^^

 

 んじゃ~外周の煉瓦ちゃんもチェック行きやしょうず!

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 だってコッチは天辺の平面剥き出しだものお~(*´д`*)

(しかもグルっと一周38m分すべて!)

 

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 ピアノ線的な筋

 

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 煉瓦ちゃんの積み方を上から目線で見ると小口・小口・長手。

 

 さすがに屋根も無いし風化の一途を絶賛辿っている丸山タンクちゃんだけども、刻印かは分からずともそれっぽい『へこみ』は幾つか見たよ^^

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 二かなあ?

 

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 これは・・・苦しいか?

 

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 こっちなんて更に苦しいw

 

 まあ~と言う訳で、刻印ぽいのはほとんど見つからなかった訳w

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 ココは今となっては民家に囲まれた小高い丘。

 

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 子供時代にこんなとこあって自由に出入りできたのならどうします?

 

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 私だったら、お兄ちゃんと一緒に絶対秘密基地ごっこしてた自身あるねw

 

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 さて何だかんだで40分近く居たので駅に戻りやしょう。

 丘から来た道とは別の道へと下ると陶管みたいなものがあちこちに。

 

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 丸山タンクと寄り添うように立つ古い民家も何かしら関係あるのかな?(写真右手の数軒)

 

 いかがでしたか?

 岡谷にはまだまだ多くの製糸業が栄えていた頃の痕跡が残っています。

 乗り継ぎで時間が空いたからとかそんな理由じゃ無く、じっくり散策してみるのがいいかもですね^^

 ではではまたどこかの煉瓦ちゃんでお会いいたしやしょうず(*´д`*)

 

 ※今回から新スマフォになったのですが、画像比をちゃんと設定してなかったせいで、こんな横長な画像になっちゃいやしたw

 次回からは良い感じのやつで頑張りやす(まあ次はスマフォカメラじゃなくて普通のカメラ画像なんですけどね)

 


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