琴音の煉瓦刻印発見録♪『北海道庁旧本庁舎の刻印☆』札幌赤れんが庁舎 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]
『赤れんが庁舎が暫く見学出来なくなるらしいぞ!』
いっつものよーに、おこづかい稼ぎに嫌々お兄ちゃんの飯を作りに行くと、
お兄ちゃんがとんでもないこと言ってきた!(私にとって限定)
赤れんが庁舎ってのは『北海道庁旧本庁舎』のこと。
つまりは札幌にあるかつて使っていた古~い煉瓦造りの庁舎跡なんす^^
『ええっ!?いつから見れなくなるの??? いつから再開なのさ???』
『なんでも今年の秋くらいから3年弱の工期で耐震補強とかするらしいぞ^^』
・・・ぐは!
ずいぶんと先なのね^^;
っつーことで私は急遽夏休みの目的地を変更。
(本当は山陰地方か熊本・宮崎を予定してた)
いざ札幌へと向かうことと相成ったのでありんすーーー
ほんとは飛行機でグイ~んって行きたかったけれど、ゲームの育成も兼ねて北海道新幹線&スーパー北斗で札幌へ。
これがまたね・・・
上野を朝6時半に出ても到着が約午後三時ですよっ!
4連休の予定だったけれどお、
初日と最終日は移動だけってことになっちゃったお^^;
さて実質、北海道巡りが出来るのは丸二日間のみ。
せっかくなんで札幌以外にも近隣の小樽や江別の煉瓦遺構も見ることにしたっす^^
二日目。ワクワクいそいそとやって来たのはコチラ。
う~ん。門構えからして煉瓦ちゃん。さいこー(*´д`*)
覆輪目地!
やっぱり手抜きなんてしないよね^^
さあ、やって来たのは当然のごとく
『赤れんが庁舎』っす(*´д`*)
見れなくなっちゃう前に来れてよかったあ~♪
朝8時半だと言うのにもうけっこーな人込み^^;
さすが観光ポイントなだけはありますな。
門の裏側もしっかりチェックしつつも、いざれっつ赤れんが庁舎!
ああ~ん・・・遠目からでも素敵な佇まい~(*´д`*)
おや?
庁舎までの前庭まで敷き煉瓦ちゃんなの?
せっかくだし刻印探しましょう(*´д`*)
ん?
( ,,`・ω・´)ンンン?
ナンデスカコレ???
よく見ると刻印と言うよりも北海道各所の地名が彫ってありゅ?
『レンガに刻む私のまち』
これは北海道建設業協会ならび札幌建設業協会の創立百周年を記念して、道内の小学生たちによって刻まれた敷き煉瓦ちゃんなんだとか(煉瓦は江別産)
いいね~。こういうイマドキ煉瓦ちゃんなら私ってば大歓迎かも^^
さて、とうとう目の前まで到達した私。
見上げたそれは想像を膨らませていたものよりも大きく
意匠のすばらしさや
こういうものを残してくれたんだ・・・アリガトウ。
と、いたく感動しちゃったよコノヤロー( ノД`)
さて詳しいここの成り立ちは後述。
まだ開館前だしいー
せっかくなんでぐるりと舐めまわすことにいたしやしょうず。
上にばかり気を取られがちですが、腰回り部位は『焼き過ぎ煉瓦ちゃん』
しかもツートンツーのフランドル積み!
更におまけ付きで焼成時に塩を入れて焼しめる幻の技法『塩煉瓦ちゃん』らしいとのこと。
門司の煉瓦やここにしか使われてないってんだからレア煉瓦ちゃんだよね~(*´д`*)
さて、赤れんが庁舎を見ていてふと北門前に広がる(もしくは現庁舎前)敷地に心惹かれて移動した私。
おや?
なんか国旗を掲揚するようなスペースがあったんだけど、
そこにも煉瓦ちゃんが!
しかも見た感じ古そうな気がする。
更に言えば先ほど見た赤れんが庁舎の腰回りの焼き過ぎ煉瓦ちゃんと同様に思えるんだけどコレって何さ!
その答えはすぐそばにありました。
『開拓使札幌庁本庁舎跡』って場所だったようっす^^
開拓使についてはもうお兄ちゃんのブログ(居酒屋けいば)や私のブログでさんざん書いたから割愛するけれど
(一番重要な部分じゃん!)
こちらは明治5年着工。竣工明治6年の建物『でした』
簡単に言えば北海道開拓幕開け時代の一番の中枢施設。
むしろこっちの方が開拓使開設当時は重要な建物でした。
赤れんが庁舎はそれから遅れること13年起工。
明治21年竣工の弟分だったんす^^
しかもお兄ちゃんの建物に影響受けてたってんだから、そりゃ~さっきの煉瓦ちゃんと似てるわけだよね。
さあ~戻って赤れんが庁舎の外観を再び舐めまわそうですはいw
見上げてみるとあるものに気づくと思いやす。
それはーーー
『☆のマークがいっぱい』ってことに^^
これは『五稜星』
5つの角の赤星。
かつての北海道のシンボルマークっす(いや、官の旗章・徽章かな。道が関わった旧開拓使時代の建築物には同じような五稜星があつらってある)
これを探してみるのも面白いかもしれませんね。
(多分、10っこ以上、この建物の外観には見えると思うんだけど、もっとあるかも)
さてさて。
実は私、ただ外観を眺めていたわけじゃない。
もちろん『刻印を探しにきた』
軒下煉瓦ちゃんも数多く顔を覗かせているし上を見上げて探し続ければ刻印も見つかるかもしれない。
でも制止ロープが横たわっていて『外壁直下には近づけない』んすよこれがまたw
だからどうしてもカメラや双眼鏡では角度的にキツイのね^^;
だけんどね?
お兄ちゃん曰く『腰回りの焼き過ぎ煉瓦にも刻印が存在するって本で読んだことあるぞ^^』だそうっす!
(※ 18章でつづる北海道 赤れんが庁舎物語です)
だから私は焼き過ぎ煉瓦ちゃんをグルっと一周、双眼鏡で刻印探しをしていたのだ(残念なのは自分が刻印発見一番乗り!ではなくなっちゃうことだけどしょーがないよね^^;)
そんなこんなでずっと目を凝らして・・・
観光客に訝しげに見られようが・・・
めちゃくちゃ多い中国人観光客に怪しまれようが・・・
道庁へ出勤される皆々様に振り返られようが・・・
ずっと我慢の子で探したのよ。
うーん・・・でも正門から時計回りでグルっとしたけど全然見当たらないよー^^;
もうすぐ元の正門前に来ちゃうよぉ…
そんな折!
制止の鎖や庭木の向こう側にそれは見えたのです☆
(分かってもらえると思うけど光学50倍以上とか双眼鏡とか無いと無理ゲーな距離)
ぐおおお!
きたああああああああああああああああああああーーーっ!!!(*´д`*)
しかも、
ゴール手前にももう一個あったああああ!
つまりは右回りで北側へと廻っていれば速攻見つけられていたってことですw
この煉瓦刻印は『平煉化場』と言う工場の製品なんだそうっす^^
赤れんが庁舎には約250万個の煉瓦が使われているんだけど、その内訳は近隣の白石村にあった4軒ほどの煉瓦工場の煉瓦が主なもの。
その中でも『鈴木煉瓦製造所』が主体(?)だったとも。
(この鈴木煉瓦はこの後の北海道シリーズに随所に出てくるから覚えておいてね☆)
平煉化場さんはその中のうちの一つなのかな?
本にも載ってる刻印とは言え発見出来て嬉しい(*´д`*)
まあ~ぶっちゃけ現状、望遠カメラ無いと絶対見られないレア物件だしねw
さて、開館時間になったし、せっかくだし入館することに。
ただし私ってば基本『レンガにしか興味が無いので写真の羅列です(ニッコリ)』
ん?
立ち入れない地下に怪しいブツを見つけたので思わず羅列を止めるわたしw
おお~!
地下にある敷き煉瓦ちゃんは外壁周りの近づけない場所にある敷き煉瓦ちゃんと同等の物みたいっすね。
どっちも間近で見てみたい・・・^^;
ディンティル状に突き出ていた丸みを帯びた意匠煉瓦ちゃんは鳩煉瓦って言うのね。知らなかった・・・^^;
こっちも煉瓦が展示!?
と、色めきだったわたしっちだったけど、
木れんがだった^^;
でも今も前庭の地中に埋まってるんだってさ(掘り起こしてーw)
バルコニーにも五稜星☆
退館後も、頑張って見上げて刻印探しをしたけれども、
明治42年の火災後の修復工事や昭和43年の復元工事などで 竣工当時の煉瓦なのか分からないのでザっと見回して諦めちゃったw
(首が痛いのよ!しかもこんな巨大物件、時間がたくさん無いと無理ゲーw)
かつて試験的果樹園であり、凍れば道民の簡易スケート場などの娯楽としても活躍した池のほとりを歩いて次への目的地へ向かうことにした私。
よく見れば、こんなところにも昔の煉瓦の名残なんかもあったりしやす^^
さて次回は小樽へ!
ここにも煉瓦ちゃんがたくさんありました(*´д`*)
(追記。前記事の最後には広島シリーズのおまけとして、次記事に宿泊した東広島市西条の赤煉瓦煙突群を書く予定でしたが・・・
豪雨災害があったこともあり忍びない感じがして・・・
ツイッターなどの小記事としていつか掲載するにとどめることにいたしました。ご理解を)