SSブログ

琴音の煉瓦刻印発見録♪『長野市に残る煉瓦たち後編☆』日本聖公会救主聖堂・宮下法律事務所・旧長野県庁書籍庫ほか [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『長野市の歴史は善光寺にあり』

 

 ・・・なんかブラタモリのお題みたいだねこれじゃw

 とは言え本当のこと。

 元々は善光寺の門前町として栄えたのがこの長野市(結構端折ってます)

 

 それが江戸末~明治の頃を迎えると善光寺の『元・所有地』の中に今の官公庁や監獄などが蠢くのです。

 調べていくととても面白い土地。

 その中には煉瓦建築なんかもありました。

 では長野編後半スタートっす^^

琴音の煉瓦刻印発見録♪長野市に残る煉瓦たち後編.jpg

 さて再びこの地図をば。

袖珍日本新地図・明治42年.jpg

 善光寺を北方に置いてそこから南へと広がるこの地域。

 特に南西部付近は今の官公庁舎がひしめき合います。

 

 この地図は明治の頃のブツですが、県庁などは微妙にお引越ししてたりします。

 今の信州大学教育学部付近に元々県庁があったけど(図だと黄色の区画イ)

 今はもうちょっと南かな^^

 

 長野監獄跡は前記事の通り、今は公園や長野地裁となっておりやす。

 

 長野監獄の沿革?としては、明治四年頃、元々善光寺の大本願上人(上人ってのはつまりは高僧。めっちゃ偉いお方)の旧隠居所跡を徒刑場として借り受けたのが始まり。

 火葬場も徒刑場も善光寺のお力を借りていたそうっす。

 

 怒られちゃうかもな表現だけどお、

 今ある長野市の区割りから生活からアングラな部分までそのすべてが善光寺から発したものだと思って間違いないんじゃないかな^^

 

 さて今回、

 ふらっと長野市に寄ったのだけれども、

 前情報で寄ってみたかった場所は『信州大学教育学部に残る県庁時代の煉瓦書庫』の一択。

 むしろこれだけが目当てでした。

 と言うか、それだけしか煉瓦建築や遺構は無いもんだと思ってたんすよね実際^^;

 

 それがどうよ!

 歩けば歩くほど広がる煉瓦ワールドじゃあ~りませんか!(*´д`*)

 後半は歩いてフラフラ見つけた煉瓦ちゃん達のお披露目でございやす☆

 

 さて県庁通りを真っすぐ進めばT字路になって突き当たったとこが信州大学教育学部なんすが、

 その周りにもあったんだよ☆

 

DSCF3490.jpg

 むひょー!

 どう考えても古煉瓦の教会(*´д`*)

 

DSCF3491.jpg

DSCF3492.jpg

 日本聖公会救主聖堂???

 クリスマス前に訪れただけあってクリスマスリースが飾られていました^^

 

 沿革を調べてみてビビる私。

 なんと明治31年(1898年)建築の『長野県唯一にして最古の煉瓦教会』だとか(◎_◎;)

(カナダ人宣教師、ジョン・ゲージ・ウォーラー師建設)

 

 これは・・・見て行くっきゃないよね!

 っつーことで迷惑にならない程度に観察(*´д`*)

DSCF3493.jpg

 イギリス積み。

 縦窓の上部はクローバーと言うか雲形のファンシーな形状(*´д`*)かわいい

 

DSCF3494.jpg

 刻印も無いか見てみたよ!

 長野の煉瓦工場とか全然わかんないけど記録としてさ。

 

 見えるところにはそれらしいものは無かったかな?(すっごくザっと見ただけです)

 でも煉瓦の質感的に機械成型っぽかったと思う^^

 

DSCF3495.jpg

 ほんとは中も見たかったけれど、早朝だったので見送り。

 今度機会があったなら見せて頂こうかな(*´д`*)

 

DSCF3496.jpg

 さてと、大学の東端にあると言う煉瓦書庫を見ようと路地に入ったところ(彷徨ったところ)

 大学への方角とは真逆の遠方に煉瓦塀が見えた気がしたので寄り道。

 するとそれはやっぱり煉瓦塀ちゃんでした(*´д`*)

 

DSCF3497.jpg

 民家の煉瓦塀にしちゃ珍しい蛇腹積みの軒下を持つ素敵な煉瓦塀☆

 もしかして結構なお金持ちさんの塀かな???

 

DSCF3498.jpg

 ん!?

 えっ!?

 あれ?

 フランドル積みじゃんかあー!

 もしかして結構古めの建物???

 

DSCF3499.jpg

 ここまで来たならちゃんと見ないとね♪

 っつーことでレッツ刻印探しぃ~(*´д`*)

 

 するとーーー

DSCF3500.jpg

 ぬおお!

 なんか怪しいのが!

 で、でも、、、

 まだ一つだけじゃ刻印と確定できない(自分に言い聞かせ)

 

 他にも無いかと探ってみたらーーー

DSCF3502.jpg

 うごおおおあああ・・・

 同じような刻印が!

 これでほぼ刻印と確定でしょう^^

 

 ん~・・・でもなんて表現したらいいの?

 この刻印^^;

 

DSCF3503.jpg

 その他にはこんなものも。

 先ほどのと大まかには似てるのかな。

 

DSCF3504.jpg

 目地は覆輪。

 脇の煉瓦塀には木煉瓦も差し込まれてた。

 

DSCF3505.jpg

 名前を出していいのか悩みましたが法律事務所さんとのこと。

 建物の正確な年代は分かりかねるけれどお、

 明治から続いているようっす。

 恐らく明治初期~中期の頃の煉瓦塀なのかもしんないね!^^

 

DSCF3506.jpg

DSCF3507.jpg

 さて、元師範学校敷地にて元県庁跡でもあり今は信州大学教育学部の端っこも端っこに到着。

 そこにはお目当ての旧県庁の煉瓦書庫(旧長野県庁書籍庫)があったよ(*´д`*)きたー

 

DSCF3508.jpg

 明治28年建設。

 明治41年、県庁の焼失からも免れ、

 主(あるじ)を変えてもなお残る貴重な煉瓦建築っす^^

 

DSCF3509.jpg

 後で聞けば『ご自由にどうぞ』だったそうだけど、目の前のチェーンが立ち入ってはいけない気がして遠方からの撮影のみで止めておきましたっす(あ~ん、もったいなーい^^;)

 

 さて目的のブツは遠慮しちゃってしまいましたが、

 善光寺に寄りがてら帰路につく途中でサプライズが!

DSCF3510.jpg

 途中、善光寺へと向かいそうな路地を発見。

 その入り口付近には古めかしい民家さんが。

 

DSCF3511.jpg

 裏参道的な路地側の、その民家さんの腰回りは焼き杉板。

 

DSCF3512.jpg

 ん?

 土台部の上側は煉瓦も使ってる!?

 

 しかも煉瓦を縦置き。

 煉瓦の平面が丸見えじゃない(*´д`*)

 

 せっかくだしと注意深く見て行くとーーー

DSCF3513.jpg

 あらやだ!

 二丁の市松紋様の刻印が(*´д`*)

 

 これ一個だけだったけれど、ここまでクッキリなら刻印で間違いないでしょうず☆

 最後に素敵なプレゼンツあんがとー(*´д`*)

 

DSCF3514.jpg

DSCF3515.jpg

 この後は善光寺の外回りだけを見て帰宅(お参りしねーのかよ!)

 いや・・・ゲームで距離を稼ぐ為に、この後

 金沢~米原~東京って電車を乗り継いだのはお兄ちゃんに内緒だおw(すんげー無駄遣いw)

 

 次回は横須賀の陸軍の煉瓦のトイレのお話っす☆

 

nice!(12) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 12

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。