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琴音の煉瓦刻印発見録♪『全部見せます?愛知・佐久島煉瓦の祠編☆』 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『当時は興味無かったけれど、そう言えば煉瓦の祠が一杯あったぞ^^』

 

 お兄ちゃんちに飯を作りに行った際にこう言われたのだ。

 思わず私は『それどこよ!?』と食いついた!

 

『愛知県の三河湾に浮かぶ佐久島ってところだぞ^^』

 

 ほほー、なるほど(興味上昇)

 

 お兄ちゃんに『あんがと!そして自分で飯つくれボケカス!』とお礼と侮蔑をお見舞いしつつも、

 私の中にふつふつと煉瓦魂が沸き起こった。

 

 っつーことで離島の煉瓦を探しにレッツゴー!

 と言うかまた愛知県なのねw

全部見せます?愛知・佐久島煉瓦の祠編.jpg

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 新幹線ひかりの先頭座席を早朝陣取り、

 

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 コンセントゲットしながら位置ゲーしながら愛知県へと向かいやした(*´д`*)充電ウマー

(最近始めた駅メモっす☆)

  

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 豊橋で降りて名電に乗り換えて新安城駅へ(また来ちゃったよw これで4月は2度目だね)

 

 そこから西尾線に乗り換えて西尾駅へ。

 更にそこからタクシーで15~6分でしょうか?

 一色港ってとこまでやってきやしたよ^^

(地図上では吉良吉田駅か福地駅の方が港に近いんだが・・・タクシーもバスも少ないので。経験から)

 

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 出航時間ギリだったからヤキモキしたけれど無事に往復の乗船券ゲット!

 いざ三河湾に浮かぶ有人島3島がひとつ『佐久島』へと向かったっス^^

 

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 ものの15分くらいで無事着岸。

 

 島のスペック的にはぐるっと回ってだいたい11キロくらい。

 島の形としては欠円状。

 西と東とで集落を形成してるって感じかな(中央部は学校や駐在所などの官とか公な施設がありんす^^)

 

 歴史的には古墳や貝塚などが発見されたり結構歴史の古い島だったりするのですがーーー

 特にそれをメインに押し出すわけでもなく、

 お手軽離島旅とか名物大あさり丼とか近代アートの島として観光客を呼び込んでいる感じっすね^^

 

 さて私は観光に来たわけじゃないっす。

 あくまで煉瓦ちゃん目的。

 さっさと行きやしょうず☆

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 まるで鬼の洗濯岩みたいな海岸線を歩いているとーーー

(ブラタモリで言うところの隆起して固い地層と柔らかい地層が波に洗われて出来た島なのかもね)

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 おひるねハウスなるものが浜辺にドーーん!

 

 カップル達がパシャパシャ写真撮ってましたっす(寝ようとしてる人はいなかった)

 そういうのに興味も無く先へと急ぐ私。

 

 なぜかと言うとこれから向かう煉瓦の祠と言うのは、

 風化や退廃したものを含めて80を超える数が佐久島に点在してるからなんすよね^^;

 

 んで、よい機会なんで、

 ここらで『この佐久島の煉瓦の祠とは何なん?』って説明しておきやしょう^^

 

 ズバリ言えば『四国八十八箇所霊場巡りを模したもの』でしょうか。

 

 大正初期には日本各地で同じような霊場巡りが作られたんす。

 お遍路が各地でも流行ったんすよ(元々昔からあったものに付随して88とかにしたとか、まあ~色々ね)

 

 その中のひとつにこの小さな離島『佐久島』もあったとです。

 大正5年が始まりとされる佐久島のお遍路。

 弘法大師の弘法巡りとして祠が作られました。

 

 そして流行り(時節柄)でしょうか?

 当時の愛知県が煉瓦などの窯業が栄えていたからでしょうか。

 そのほとんどが『煉瓦の祠』だったっつー訳なんすよねー(*´д`*)

 

 その幾つかは風化して退廃しているものの、佐久島弘法プロジェクトとして近年蘇ったものもあるそう。

 その中には『かつて使われていた煉瓦の再生利用』も存在するの。

 

 つまりはですよ?

『現存・新築問わず、煉瓦の祠には昔の煉瓦が使われている可能性大いにあり!』ってことなのよねー(*´д`*)

 

 ならばいざ行かん!って感じでしょ?マジでさw

 

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 さてとこの島には主に『三箇所に煉瓦の祠が偏ってます』

 

 西集落の裏手にある『大山にある白山社周辺』

 東集落の裏手にある『秋葉山にある秋葉神社周辺』

 そして

 東集落の岬側にある『富士山の浅間神社周辺』っす。

 

 では手始めに西集落を通って大山へと登りましょうず^^

 

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 およ?

 集落の黒板塀に混じって煉瓦ちゃん発見(*´д`*)

 

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 門の敷石も煉瓦ちゃんじゃないかーい(*´д`*)

 

 とは言え民地なのでサラッと見ただけで次へ

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 すると早速、集落内に煉瓦の祠八犬伝っす!

 第84番札所。

 残念ながら刻印らしきものは無し。

 

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 さてと集落を抜けて大山へと向かいやしょうず^^

 

 すると早速ーーー

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 第56番所の祠登場☆

 

 これは恐らく再生された祠。

 でもーーー

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 土台部はかつての煉瓦みたいね^^

 ・・・刻印無いので次いきますかw

 

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 第57番所

 無し^^;

 

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 58・59・60と見たけれど刻印無しw

 結構古そうな煉瓦なんだけどなー

 

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 61も無し。

 

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 62番に至っては、祠までの敷石まで煉瓦と言う立派なもの。

 でも無いなあ~^^;

 

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 63・64・65・66・・・

 コンクリの祠も登場。

 刻印無し。

 と言うか罰当たりなので一応一個一個拝んで見させてもらってるっす。

 

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 67もまた敷石やそこまでの脇まで煉瓦ちゃんだけれどここも刻印は無し^^;

 

 さて次からは70番台に

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 77・78・75・74・73・72と幾らか抜けてる番数はあるのですが、

 ここもまた刻印は無かったっす^^;

 

 えっと・・・

 こんなにも煉瓦の祠があると言うのにどういうことなの?

 やっぱ神聖だからなのかな。

 煉瓦教会建築の時も思ったけれど、

 中々刻印が表にくる、もしくは目立つような積み方はしないみたいね^^;

 

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 さてさて次は東の集落へと行きましょうず。

 地図にもある通り秋葉神社付近に主に祠が集中してそうっす^^

 

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 第80番・・・

 完全に近代再生化されたうちのひとつですねw

 

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 75・74無し!

 

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 76に至ってはイマドキ煉瓦ちゃんだよねこれ^^;

 

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 77番。

 見た目も古そうな煉瓦ちゃん☆

 

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 試しに煉瓦の敷石の一つを罰当たりですが少し裏返して見てしまいました。

 

 するとーーー

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 うぎゃああああああああああああ!!!

 やっぱり罰が当たったあああ^^;

 思わずムカデのお出ましに尻もちついた私・・・

 

 もう二度としないので許してください・・・(原状復帰)

 

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 73・72・71番札所。

 秋葉神社方面の祠は結構古そうだけれども刻印なし。

 勿論見える範囲でのことだけど。

 

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 78・70・69・68。

 ここも無い・・・

 と言うか?

 この88遍路って順番はどうなってるの???

 道なりに歩いてるのだけれども所々、順不同な気がするし^^;

 もしかしたら道の脇には無いものや退廃したものとかには番号ふってないのかしら?

 

 そんなこんなで歩いて行くと

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 森の中にひっそりと佇む建物に出くわしました。

 でも立ち入り禁止のトラロープ張ってあるけど何なのかな???

 

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 あっ・・・

 これは失礼いたしました^^;

 そそくさと別の道を辿ることにしたお・・・

 

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 50・51・52・53・54とコンクリの祠が登場。

 でも綻びた部分からは煉瓦が覗いていたの。

 中身は煉瓦ちゃんだったのね^^;

 

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 ここからは23・・・ん?

 いや、

 札は49番って示してるよね???

 

 もしかしたらばこの島にお遍路が始まった当初と今現在とでは札番所の割り振りが違っていたのかも。

 

 

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 48・47・46・45。

 再生されたものがほとんど。

 と言うか別物になっちゃってる奴もあるような・・・^^;

 

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 さて地図上にも書いてある上水タンクまでやってきました。

 この先がいよいよ東の秋葉神社付近なはず(今までのは西から東への移動途中で見た祠だったりするっす)

 

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 秋葉神社到着!

 

 神社だから玉垣って言ったらいいのかな?

 本社の周りを囲う石積みが趣満載!

 

 だけれども・・・

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 この神社の周囲には番数もふられてない退廃した祠跡が数多くありました・・・

 東と西、どちらからも一番遠い神社だからなのかな?

 

 とは言え祠に本来あるはずの弘法大師像はいないので新しい場所へとお引越ししたのかもね^^

 

 さてここからは東の集落への下り坂の脇に祠が集中しています。

 見れる範囲で見て行きやしょうず(*´д`*)

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 43・42---

 

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 ん?

 道のど真ん中にも祠が^^;

 

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 それはと言うと第40番所。

 今どき煉瓦ちゃんです^^;

 

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 さてここまで80番台70・60・50・40って見てきたわけだけれど、

 どうやらそれより若い番数は東の集落の岬側にある富士山の周囲に祠があるみたいなので、

 一旦集落へと降りて再び山を目指しましょう(山っつったって標高40~35メートルくらいっすw)

 

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 荒々しいけれど素敵な集落の石垣を横目に見つつも富士山を目指すよ!

 

 するとーーー

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 さっそく6~31番札所はコチラの案内板が^^

 

 そしてとうとう出会いに達する。

 その出会いとは勿論、ここへ来た目的『佐久島の煉瓦の祠に刻印はあるのか?』でありやす^^

 

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 残念ながらその出会いは札番所も掲げられていない名も無き煉瓦の祠跡でした。

 

 道から少し外れた草むらの向こうにそれはありました。

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『五五の刻印』

 

 どこの煉瓦工場なのかも分からない漢数字の55

 

 本来なら探しても探しても見つからなかった刻印をようやく見つけて勝利のガッツポーズしてる私のはずだったんだけれども、

 なぜかとっても寂しい感じの刻印発見だった気がします^^;

 

 とは言え『煉瓦刻印は存在した』と確認できたので御の字。

 残り幾つかの祠も見ていきやしょうず^^

 

 ここからは写真の羅列(ダイジェスト)

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 結局、30~8番まで新旧の祠を見て回ったのだけど、

 刻印が確認できたのは、あの五五の刻印ただ一つ。

 トータルで見てもあれ一個。

 見つけられてちょっとホッとしたのが正直なとこっす^^;

 

 さて、自分なりに見解。

 煉瓦面に対して比較的大きな漢数字の刻印と言えばーーー愛知県では岡田煉瓦さんが関わった煉瓦遺構で多く見かけるものっす。

 半田の赤レンガの敷煉瓦。安城のアンフォーレの敷煉瓦。トヨタ産業技術館の擁壁など。

 

 だから最初は岡田煉瓦さんの製品が佐久島の煉瓦の祠にも絡んでるのかな~と思ったけれど、

 

 フォント(書体)が別物なんだよね☆

 

 結局、私にはさっぱり。

 家に帰ってお兄ちゃんに出どころを探ってもらったけれど、素人の頑張り程度じゃ何も分かりませんでしたよ^^;

 

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 そう言えば残りの1~5の祠ってどこにあるんだろ?って不思議に思ったんだけど(未探索)

 船の時間も迫ってたので、

 

 名物『大あさり丼』だけ胃袋に掻きこんで帰ったっすw

 

 大きな特産アサリをカツ煮風に仕立てた丼ものなんすけどおーーー

 行ってみて!

 食べてみそ!

 これがまた美味しいんだから(*´д`*)

 

 次回は今度こそ北陸の煉瓦ちゃん!

 

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