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琴音の煉瓦刻印発見録♪『北海道小樽編ぱーと②旧手宮線☆』 [琴音の煉瓦刻印発見録♪]

『廃線の有効利用』

 

 かつて存在した鉄道路線。

 経営不振や戦争エトセトラで廃線となった路線は日本に数多く存在するっす。

 

 その跡地はーーー

 野に返ったままのとこもあるけれど、

 民地として売ったり、

 サイクリングコースになったり、

 県道や市道へと変貌したり、

 遊歩道として活用されていたりしやす^^

 

 もしかしたらあなたが今歩いている通勤通学の道も、かつては鉄道路線だったりーーーなんかあったりもするかもね☆

 

 さて小樽に到着して運河へとやってきやした。

 かつて港湾都市として非常に栄えましたが、

 海運・船運だけで小樽が決して栄えた訳じゃない痕跡を探ってみることにいたしやしょうず^^

琴音の煉瓦刻印発見録『小樽ぱーと②』.jpg

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 と、その前に小樽運河で一番目立つ煉瓦物件へと向かいやしょう^^

 う~ん、水面に映えるよね~赤煉瓦ちゃんてやっぱり(*´д`*)

 

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 運河側からじゃ接近出来ないので裏手側になる方へむかいやした。

 運河側は背の高い倉庫跡っぽい感じだったのに、

 こちら側は窓を見ても二階建てがせいぜい。

 一体、ココは元々何だったのか???

 

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 これがまた見上げてみると面白い壁面じゃないですか!

 

 大体の部分は長手積みと言う実にシンプルな壁面だけれども、

 窓のある二階部位の壁面は『平面の縦積み!』

 なんでまたこんなチグハグな積み方を?

 

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 今現在は『小樽運河レストラン輝』と、飲食店に再利用されてるっすけど、

 

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 元々は『旧篠田倉庫』と言う歴史のある煉瓦倉庫の名残だったみたいね^^

(大正14年建築。木骨煉瓦造り)

 

 残念ながら運河側の煉瓦壁などは平成の改修工事でソレっぽい煉瓦へと造り替えられているみたい。

 

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 じゃあ~反対側のコッチはどうなんだろ?

 すると目の高さにも平面積みの部位があったので早速チェック!チェック!

 

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 う~ん・・・

 断定はできないけれど、質感やモルタル・煉瓦面のキズを見る感じじゃコチラ側も大きく改修されている気がするっすね^^;(この縦に並ぶ横キズは古い煉瓦ちゃんよりホームセンターで売ってる煉瓦によく見るキズだし)

 

 レストランに入って内壁でも調べれば昔の煉瓦に出逢えたかもだけどお、

 今日の目的はココじゃ無いし、観光用煉瓦建築には興味無いので先へ急ぐことにしやしたw

 

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 さて再び戻ってきましたよここに^^

 ココはもう一度説明するんすが『旧・手宮線』の跡。

 

小樽昭和50年代.jpg

 明治13年開通。

 北海道の貨物線としては

 一番『古かった』路線っす^^

 

大正4年小樽駅周辺地図.jpg

 昭和に入ってから旅客業もすることになったっすけれど、

 う~ん・・・

 大正期の地図を見てもらっても分かると思いやすが・・・

 中心街を通るとはいえ短絡な路線。

 元々の利用客のパイも少ないっすよね^^;

 しかも当時は今のような観光の町でもなかったっす。

 

 港湾都市としての役目も太平洋側の苫小牧などに奪われ(そりゃ~そうだ。関東などの大きな都市からの輸送でわざわざ遠回りさせられるよりも、苫小牧で荷を下ろして陸運した方がいいしね)

 貨物輸送の激減、旅客の利用激減により、

 昭和60年に廃止されたとです。。。

 

 で・す・が!

 市民や小樽市は色々と諦めていなかったの^^

『いつか、いつの日か復活させたい』

『それまでにはどういった保存をすればよいのか?』

 

 協議を幾度も重ね

『いつの日かの為に』

 遊歩道などのオープンスペースとして残されることになった訳っす^^

 

 んじゃ、この先に用事があるので闊歩闊歩いたしやしょうず☆

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 お!

 いきなり煉瓦ちゃん発見(*´д`*)

 せっかくなので寄り道w

 

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 刻印とかは無かったけど、かなり古そう。

 これも旧手宮線の関連なのかな?

 もしくはこの付近にある旧日本郵船に関連ある煉瓦かしら?

 

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 そろそろ目的地も近づいてきたところで広々としたスペースが!

 ここは旧手宮駅入り口付近のたくさんの引き込み線跡。

 

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 そしてやってきたのはココ。

『小樽市総合博物館』っす^^

 元々は旧手宮駅。

 博物館に至るまでの変遷は割愛しちゃうけど(重要だけど長くなるので)

 簡単に言うなればここには『北海道の鉄道史がギュッと詰まってる博物館』なのだ(*´д`*)

 

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 入るとさっそく出迎えてくれたのは『旧手宮口転車台』

 

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 そこから先はかつて北海道を駆け巡っていた車両たちの展示スペースになってるとです。

 私がてっちゃんだったらば嬉ションしちゃうくらい発狂してたかもだけど、

 そうじゃないので先へ行きますかw

 

 でも・・・

 でも・・・

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 ここって中にも入れるのね!(興味が無くてもワクワクする☆)

 

 せっかくなんで入ってみた(*´д`*)

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 いい!すごくいいねココ☆

 

 昔を知る人、現役時代にこの車両にお世話になった人ならば、もっと感動するんだろうなあ~^^

 

 さてさて、私の本来の目的地へと進むことにするっす。

 それはこの『元・手宮駅の一番深淵にある』の^^

 

 当然それはもう見えていたんだけれど、

 それを間近に見た私はその佇まいに、ただただ『うわあ・・・うわああ・・・すげえ・・・』と呆けるのでした。

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 ぐおっ!(◎_◎;)

 

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 左も!(◎_◎;)

 

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 右の建物もデリシャス!プレシャスうう(*´д`*)

 

 はあはあ・・・

 取り乱してしまいましたすみませんw

 

 ここは旧手宮線の機関車庫(2棟)

 右の間口が三つあるのが『機関車庫3号』(明治18年建造)

 左の間口が五つあるのが『機関車庫1号』(明治41年建造)

 

 ん?なんで3号の方が古いのかって?

 分からんw

 とはいえこの機関車庫3号こそ、日本に現存する最古の機関車庫!

 しかも煉瓦造りのオマケつきい(*´д`*)

 

 と、とりあえず!

 3号さんから見ていきやしょう!!

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 それぞれの間口には機関車や列車が展示されていたっす。

 さっそく外観の煉瓦ちゃんを見て行こうかなあ~と思ったけれど、

 どうやら中にも行けるみたいなので突入することに(*´д`*)

 

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 車庫内の引き込み線は下部も側部も煉瓦積み。

 悔しいのが平面が露出してないのよこれが^^;

 

 すると屋内の壁際下がーーー

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 煉瓦の平面露出しまくり!(*´д`*)

 これは刻印見れちゃうかも?って期待したんすが!

 無かったあー(´・ω・`)

 

 するとだよ!

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 屋内の奥にかつての間口のアーチ部位?が保存されとったのよコレが!!!

 せっかくなんでガン見しやす!

 

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 うがあーー・・・

 非常に怪しい傷はいくつもあったんだけどお、

 煉瓦の刻印と分かるものは発見できずでした^^;

 

 それならば外観の煉瓦ちゃんでしょ!と気を取り直して外へ。

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 うーん・・・無いか・・・見落としてるか・・・どっちかなあ^^;

 時代的には旧北海道庁の赤煉瓦と変わりのない建物だし、似通った刻印が見つけられると思ってたんだけど残念^^;

 

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 勿論1号の建物もチェックしたよ?

 でもコッチは半分ぐらい平成(8年)に修復されてたりするわけで^^;

 

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 ちなみに3号裏手には石積みの危険品庫もひっそりと佇んでます^^

 転車台やこれらを含めてすべてが『重文(重要文化財指定)』

 小樽に観光に来たならば、少し歩くけれどもココに来ても損は無いと思いやす。

 運河だけじゃないんだぞ!って知ってもらえたら幸いかな^^

 

 さてさて結局のところ刻印も何も見つからなかったのでタイトル詐欺じゃないか!って言われそうだw

 でも博物館の軒先にかろうじてこんなものを発見。

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『MTKの耐火煉瓦』

 

 うーん・・・これってもしかしたら、

 国内の耐火煉瓦工場でも屈指の古参であり今も現業の『三石耐火煉瓦さんのイマドキ煉瓦ちゃん』じゃないかなあ^^

 まあ~修復か何かに使ったんでしょうねw

 

 さて北海道シリーズ二日目はこの小樽煉瓦観光で終了。

 後は次の宿泊地『新札幌』へと向かうだけなんすが(札幌市内で連泊できる宿がとれなかったから)

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 小樽駅への道すがらに、もういっちょ煉瓦構造物を発見っす^^

 

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 もう小樽駅のすぐ傍でした。

 

 控え壁がこっち側に見えているってことは、今では駐車場となっている敷地に、かつて何かがあったんでしょうね^^

(※旧安田銀行小樽支店の裏側です)

 

 さて次回はショートショートな閑話休題的記事を挟みます。

 北海道での乗り換え時間に立ち寄った、ある煉瓦物件について記事にしようかと☆ 

 


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